23歳日本人が韓国名門から15秒弾「4本のパスだけ」 波乱演出の立役者に「魔法だった」

タンピネス・ローバーズの東川続【写真:2025 Asian Football Confederation (AFC)】
タンピネス・ローバーズの東川続【写真:2025 Asian Football Confederation (AFC)】

タンピネス・ローバーズFCのFW東川続がわずか15秒でゴール

 AFCチャンピオンズリーグ2のグループH第3節が現地時間10月24日に行われ、タンピネス・ローバーズFC(シンガポール)はホームで韓国の名門・浦項スティーラースに1-0で勝利。米スポーツ専門局「ESPN」は、「たった15秒、4本のパスでゴールが生まれた」として、開始直後の劇的展開に注目している。

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 試合開始のホイッスルが鳴ってからわずか15秒で、「たった5人の選手しかボールに触っていなかった」展開から、23歳の日本人FW東川続(ひがしかわ・ひで)の決勝ゴールが生まれた。DF吉本武からのロングボールに反応し、相手DFをかわして右足シュートを突き刺した。

 スコアボードに“1-0”と表示された時、スタンドの多くのファンはまだ声を出してすらいなかったという。「一部の観客は数分遅れて入場したため、得点表示を見て機器の誤作動かと疑ったかもしれない」と伝えているほど、意表を突くゴールだった。

 浦項は主力数名を韓国に残すなどベスト布陣ではなかったが、それでもBGパトゥム・ユナイテッドやカヤFCに勝利してきた強豪。そんな相手に対し、タンピネスは持ち味の粘り強い守備で虎の子の1点を守り切った。記事内では「ゴールキーパーのシャズワン・ブハリは空中戦で常に堂々と対応し、守備陣のディラン・フォックスは突破を許さなかった」と守備陣の奮闘も称えられた。

 また、「シャー・シャヒランとスミ・セイガが中盤で献身的に戦い、トレント・ブハジャーは左サイドで攻撃の起点となった」として、チーム全体の奮闘も評価。後半には追加点の好機もあったが、「序盤の決定力を再現することはできなかった」とも記されている。

 昨季はグループステージ突破をあと一歩で逃したタンピネス。「昨季は2点リードを連続で手放し、ノックアウトステージ進出を逃していた。だが、今季はすでに明るい兆しが見えている」と言及。3連勝でグループ首位に立ち、リベンジへの道を歩んでいる。この日の一撃は、「すべてでわずか15秒、6度のタッチ、4本のパス、そして…ほんの少しの魔法だった」と締めくくられた。

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