今季24ゴール目…圧巻の一撃は「イメージ通り」 18歳の万能型…最多記録更新も「まだまだ足りない」

名古屋U-18の大西利都が圧巻ゴールを決めた
プレミアリーグWEST第18節の名古屋グランパスU-18vsサンフレッチェ広島ユースの一戦で圧巻のスーパーゴールが生まれた。決めたのは名古屋U-18のエースストライカー・大西利都。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
0-1で迎えた58分、右サイドでボールを持ったMF八色真人が顔を上げた瞬間、相手3バックの左前にいた大西は、一気に斜めに加速をして相手のCB2枚の間のスペースに走り込む。
そこに八色からロングボールが届くと、大西はスピードを落とさず、DF2人の間で背後から来たボールを右足ダイレクトで叩いた。圧巻のランニングダイレクトボレーは、すでにトップ昇格が決まっている193センチGK小川煌の頭上を破って、ドライブする形でゴール中央に突き刺さった。
「あの抜け出しはもうイメージ通りでした。ハーフタイムの時に相手がオフサイドトラップを積極的に仕掛けてきたので、味方に『自分のスピードならそれを掻い潜って行けるから、タイミングが厳しいと思っても出して欲しい』と伝えたので、あれはいい形でパスと自分のスピードを合わせられたシーンだと思います」
この試合は1-2で落としたが、大西は両チーム最多タイの4本のシュートを放った。1本は1対1からGK小川のビッグセーブに阻まれ、終盤には鋭い突破からのクロスでポストに当たるシュートを引き出すなど、終始チャンスを生み出し続けた。
「前期(の広島ユース戦)も何回も裏への抜け出しにオフサイドを取られていたので、そこは課題として挙げてこの試合に臨みました。前半は多かったのですが、後半は工夫をした結果、うまく飛び出せたのかなと思います。でも、もう1点奪えなかったのは、自分の駆け引きがまだまだ足りなかったと思います」
大西はこのゴールでプレミアWESTで24ゴールと、2位の宗田椛生(広島ユース)と7ゴール差でダントツの得点ランキング1位となっている。これは2012年に当時、ヴィッセル神戸U-18の松村亮が記録した1シーズン22ゴールの記録を更新し、新記録を樹立し続けている。
頭でも両足でもゴールを射抜き、ドリブルからでもクロスからでも多彩なゴールアプローチを誇る万能型ストライカーは、ゴールを重ねることだけに満足をしていない。
「もちろんゴールは嬉しいのですが、それで課題に目を背けるのは違うと思っています。いま、僕が重点的にやっていることはボールを収めることと、その際の競り合いで負けないこと。トップチームの山岸祐也選手の収める力を見て、自分はまだまだ足りないと感じたので、課題として受け止めてやっています」
ゴールが量産できるのも、こうして結果が出ていることで自分の課題をうやむやにしない自分に対する厳しい目と、分析しながら日々の練習にアプローチできる力が備わっているからこそ。
広島ユース戦で見せたスーパーゴールも前半でしっかりと相手と自分を分析し、それをきちんと味方と共有して、イメージをすり合わせたからこそ、能力とリンクをして生まれたものだった。
「上のステージに行けば行くほど、ごまかしが利かなくなって行くことを分かっているので、いま課題に感じるところはしっかりと向きあってこれからもやっていきたいと思います」
もっと厳しく、もっと貪欲に。躍動をし続けるストライカーに隙はない。




















