熾烈なJ優勝争い「結果次第で面白くなる」 代表OBも注目する”大一番”「他クラブは望んでいる」

【専門家の目|高萩洋次郎】J1は残り4試合、首位の鹿島と3位の京都が直接対決
J1リーグは残り各チーム4試合と佳境を迎えている。優勝争いでは鹿島アントラーズが首位に立つも、2位の柏レイソルとはわずか勝ち点差3と上位は混戦。4位のヴィッセル神戸まで勝ち点5差と熾烈な争いが繰り広げられているなか、元日本代表MF高萩洋次郎氏が選手目線での優勝争いに言及している。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
優勝争いの行方はいかに。J1は残り4試合となっており、優勝争いでは首位の鹿島が勝ち点66、2位の柏が63、京都サンガF.C.とヴィッセル神戸が61で続いている。
「4位のヴィッセルぐらいまでは優勝の可能性があるかなと思います」と高萩氏は触れつつ、次節行われる鹿島と京都の直接対決次第で状況は変わると語る。
「鹿島が次の試合で勝つとかなり優勝に近づく。結果次第ではもっと面白くなると思いますし、多分他のクラブは京都に勝ってくれ、もしくは引き分けてくれと望んでいると思います」
それでも鹿島が一歩リードしている状況について「結局優勝争いはやっぱり上にいるチームが勝ち続けると決まっちゃう話なので、どのクラブも『上が負けてくれ、引き分けてくれ』と望むのは当然。そこが見所ではありますけど、どちらにしても2位以下のチームは勝ちもしくは引き分けで勝ち点を積み上げなければ1位のチームには追いつけない。鹿島の結果は選手、クラブ心理でいうと気になるところではあると思いますが、目の前の試合に集中しましょうとなっていると思う」と、言及した。
「意外と優勝争いしているチームにはプレッシャーがかかるので、普段のプレーがなかなか出せない状況も生じることがありますし、この残り4試合の中で先に降格が決まってしまったチームと対戦すると逆に難しくなったりもする。そういう意味では優勝争い、降格争い両方が連動していると言いますか、つながってるとは思います」
勝ち点5差に4チームがひしめき合うなかで、鹿島は抜け出すことができるのか。今季の優勝争いを左右する大一番は25日に行われる。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。



















