代表戦から中2日「正直かなり難しかった」 スーパーセーブも…感じたトップとの差「体が反応しちゃう」

神戸戦に出場した鹿島・早川友基【写真:柳瀨心祐】
神戸戦に出場した鹿島・早川友基【写真:柳瀨心祐】

鹿島GK早川友基のスーパーセーブもあり神戸と0-0ドロー

 鹿島アントラーズは10月17日、J1リーグ第34節でヴィッセル神戸と対戦し0-0で終わった。試合後の取材対応で鹿島の日本代表GK早川友基は、開始早々のピンチで見せたスーパーセーブについて「上手く距離を詰められた」と言及した。

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 まさに首位を走るクラブでゴールマウスを守るにふさわしいセーブだった。4位神戸のホームに乗り込んだ鹿島は、開始早々からまさかの防戦一方の展開を強いられる。そして前半3分には絶体絶命のピンチが訪れた。

 ロングボールからこぼれ球を拾われ自陣右サイドからクロスを上げられると、ゴール前の神戸FW大迫勇也の元へボールが渡る。大迫がトラップ後に左足を振ったが、早川は至近距離から左足一本でセーブ。なんとかピンチをしのいだ。

「前にエリキ選手と(キム・)テヨンがいてちょっとかぶっていた。そこで大迫選手がヘディングじゃなくて胸トラップした段階で、自分が上手く距離を詰めながらブロックに持っていけたのは良かったと思います」と振り返り、ボールが抜けた瞬間から早川は2歩前に詰めコースを塞ぎ、シュートに対して被せるように左足を開いてシュートブロックをした。 

 試合はその後も神戸に押され、同26分に再び決定機を作られたが相手のシュートミスに助けられた。後半も押される展開であったが、ロングボールやクロスを多用してきた神戸に対して、早川は安定したハイボール処理を見せ、最後までネットを揺らさせなかった。

 前節に引き続きスコアレスドローで終わり、神戸とは勝ち点差が変わらず。京都サンガF.C.や柏レイソルの結果次第では勝ち点差が縮まるが、「勝ち点3が欲しかったのが正直な気持ち。でも正直かなり苦しかったですし、攻撃に持っていけるシーンもかなり少なかった。そういう時こそ無失点で抑えてハーフタイムに修正して、後半につなげるところは整理できた。みんな体を張って、植田君を中心に守って、0で終えることができたと思います」と、試合を通して守備で奮闘したチームを称賛した。

 早川は7月のE-1選手権で初めてA代表に選出。その後9月シリーズ、そして直近の10月シリーズでも招集され、出番はなかったもののパラグアイ戦(2-2)、劇的勝利のブラジル戦(3-2)をベンチから見守った。

 アジアチャンピオンズリーグエリートが来週水曜に行われる関係から、神戸戦がブラジル戦から中2日の金曜夜に行われただけに、切り替えが「正直かなり難しかった」と明かし、その理由として「シュートのスピードもそうだし、体が慣れたままこっち(Jリーグ)に来た時に、体がそれに反応しちゃうんですよね」と代表とのスピード感の違いについて言及した。

「シュート打たれた時に体がピクッて早く動いちゃったりするんで、それをいかに我慢できるか。いつものプレーに戻すのが難しかったなと思います。個人的には、(代表活動を)国内でやった方が大変だった。メリハリもそうですし移動が少ない。そこのスイッチの切り替えがちょっと。もちろんああいう試合だったというのもありますけど、難しかったですね」

 鹿島は次節には現在勝ち点差5で京都との大一番を控える。「自分たちは常にチャレンジャーだし、1試合1試合勝つことで、その先のことが見えてくる。全員が目の前の試合を勝ちに行くところで、その勝つために何が必要かをちゃんと考えながらやっていきたいと思っています」と、力強く意気込んだ。勝ち点を手繰り寄せる守護神として、チームをリーグ制覇に導くことができるのか注目だ。

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