元日本代表が“モデル”「人間性を持っている」 奇跡の12枚が生んだカレンダー「日常に落とし込んで」

フットアーティストとして活動するJUNさん
“カレンダー”を片手に日本全国、世界を駆け回っている人がいる。フットボールとアートを融合させ、カルチャーとして根付かせたいー。そんな思いを胸に「FOOTART(フットアート)」を考案し、フットアーティストとして活動するのがJUNさんだ。その中の一つに日常の中でフットボールを感じる“瞬間”を切り取った「FOOT CALENDAR(フットカレンダー)」がある。
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「奇跡のカレンダーって言ってるんですけど、フットボールとアートの融合した世界を表現していて、サッカー好きに飾って欲しいなという思いで始めました。僕は平塚出身なんですけど、やっぱりサーフィンカルチャーとアートが融合した世界を感じていて。高校の親友がサーファーで、そいつの家に行くと、かっこいいサーフィンの写真やポスターが飾ってあって、これはカルチャーだなと。まだそこまでサッカーとアートっていうものがないんじゃないかなと。カレンダーってどこの家にもあるじゃないですか。フットボールを日常に落とし込んで生活する人を増やしていきたいなと思って始めました」
幼少期からフットボールに打ち込んでいたJUNさんが、フットアーティストとして活動を始めたのは2011年、30歳の時だった。ミサンガなど手芸作品を作る傍ら、独学でカメラを学んだ。日本全国をはじめ、韓国や“サッカー王国”のブラジルまで足を運び、サッカーとアートが融合した瞬間を写真に収めてきた。
「今回が13作目なんです。このカレンダーは色んな人に協力してもらって作ることができる。今回のカレンダーも12枚の写真を出しているんですけど、すべてシルエット写真。シルエットは、時代を感じさせない。ここに写っているのは誰なんだろうってワクワクさせてくれる。僕は旅好きなので、色んな所に行って、撮ってきた写真を作品にしている。カレンダー付きの写真集として見てもらえたらうれしいですね」
そんなJUNさんの活動に賛同しているのが、元日本代表でFC東京のクラブジェネレーターを務める石川直宏さんだ。年齢はJUNさんが1つ上だが、同じ神奈川県内で小学年代、中学年代とサッカー少年として過ごした。
「直さんは本当にうまくて、小学校の時からめちゃくちゃ有名でしたね。あれが石川か、みたいな感じでみんな知ってました。その後は接点はなかったんですけど、24歳の時に直の弟とフットサルチームのチームメートになって、その練習場に直さんが遊びに来てくれた。そこでサッカー選手になった石川直宏と再会しました。冬場だったんですけど、しっかりと手袋を外して『石川です』と挨拶してくれて。うまいだけじゃプロになれないとよく言いますけど、まさに人間性を持っているんだと。そこからご縁をいただきました」
石川さんもJUNさんの熱意に魅了された一人。カレンダーにも毎年のように協力している。
「やっぱり、つながりですよね。接点が昔から育成年代からあったこと。あとは情熱と純粋さ。思いがすごいじゃないですか。カレンダーを手に取った人たちと幸せを共有できるのはいいなと。実際に僕のファンミーティングにも来て準備も手伝ってもらったりして、JUNくんの作品を毎年楽しみにしている方もいるんです」
今年も石川の誕生月である5月のカレンダーのモデルを務めた。撮影場所に選んだのは、葉山の海。夕暮れ時の海をバックに、ボールを蹴る石川の姿がシルエットとして浮かび上がっている。この1枚は、“奇跡”が重ならないと撮ることができない。
「シルエット写真は、逆光の時間を狙って撮ります。それこそ曇りの日なんて撮れないし、光が強くないとシルエットにならない。午後6時が日の入りだとしたら、同3時半ぐらいから日が落ちるまでのわずかな時間を狙っている。だから撮ろうよって言って、撮れないんです。本当に自然あっての写真。僕も自然に撮らせてもらっている感じです」
来年はサッカー界が4年に1度盛り上がるW杯イヤー。カレンダーも開幕や決勝の日が記載されているW杯仕様となっている。それだけでなく、11月16日には日本が初めてW杯出場を決めた“ジョホールバルの歓喜”もしっかり印字されている。サッカーファンが楽しめる仕掛けが散りばめられている。
「別にJリーガーでも、Fリーガーでも、ましてやカメラマンでもない。ただただサッカー好きなおじさんが始めちゃって、それが15年近くも続いているなんで、奇跡でしかない。僕はラッキーマンです」
カレンダーから始まるサッカーの、そして人との輪。紡いだ12枚の軌跡が、“奇跡”へと変わる。
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