82歳GKが「イタリア史上最年長」 7部リーグのピッチへ…再挑戦に海外注目

イタリアで現役復帰した82歳のGKが話題(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
イタリアで現役復帰した82歳のGKが話題(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

アンチェロッティ監督の元同僚のランベルト・ボランガ

 イタリアのサッカー界で驚きの記録が誕生した。82歳のGKランベルト・ボランガが、イタリア7部リーグのクラブで公式戦デビューを飾り、「イタリア史上最年長の選手として記録を更新した」という。しかし、そのデビュー戦は0-10の大敗に終わったと英紙「ザ・サン」が報じている。

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 ボランガはイタリア7部所属のUSDトレヴァナに加入し、フォリーニョ戦で衝撃のデビューを果たした。しかし、試合は一方的な展開となり、チームは0-10というスコアで大敗。先発したボランガは5失点を喫して途中交代となり、26歳の若きGKマウリツィオ・ロッシに後を託すも、厳しい結果は変わらなかった。

 ボランガのキャリアは1961年にまで遡る。セリエAで通算100試合以上の出場経験を持ち、フィオレンティーナやパルマといった名門クラブにも在籍した。特に1973年から77年にかけて所属したチェゼーナでは、正GKとしてセリエAで92試合に出場するなど、輝かしい実績を誇る。

 驚くべきことに、パルマ在籍時には現ブラジル代表監督を務める名将カルロ・アンチェロッティとチームメイトだった過去を持つ。当時ボランガが36歳だったのに対し、アンチェロッティはこれからその名を世界に轟かせる若手の有望株であり、2人は同じチームでプレーしていた。

 ボランガの多彩な経歴はサッカーだけにとどまらない。ピッチ外では医学の学位を取得しており、医師として活動していた時期もあったという。さらに、マスターズの陸上競技選手としても類稀な才能を発揮し、「三段跳びの世界記録保持者でもある」と伝えられている。

 陸上競技では、2012年にM70(70歳~74歳の部)カテゴリーの三段跳びで10.75メートルの世界記録を樹立。さらにM65カテゴリーの走幅跳びでも5.47メートルの記録を保持している。82歳となった今もその情熱は衰えることなく、欧州マスターズ陸上選手権の走高跳に出場予定だといい、挑戦はまだ続いている。

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