連覇へ痛恨黒星…エース交代に監督「大きかった」 気がかりな容態「いるといないでは」

神戸の吉田孝行監督、大迫勇也の交代に言及「メディカルと話していない」
ヴィッセル神戸は、首位の鹿島アントラーズを勝ち点4差で追う優勝争いのなかで10月4日の第33節、浦和レッズ戦に0-1で痛恨の敗北。試合後に吉田孝行監督はFW大迫勇也を前半のみで交代させざるを得なかったことを「チームにとって大きかった」と話した。
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試合は立ち上がりから両者が激しくぶつかり合う局面の多い試合になった。そのなかで神戸は前線に素早くボールを付け、サポートしながら相手ボールになっても敵陣で奪い返して二次攻撃につなげる良さを発揮していた。前半24分にあった右サイドからのボールを大迫がつないでDF酒井高徳がシュートを放った場面など、狙い通りに機能したようなチャンスもあった。
そうしたなかでPKを獲得したものの、FW宮代大聖がGK西川周作にセーブされてしまう。吉田監督は「PK失敗は、プレッシャーの掛かるなかですし仕方ないところもあると思います」と話したが、ハーフタイムに大迫からMF井出遥也への交代が行われた。
大迫には前半、空中戦での競り合いから着地した後に足を気にする仕草が見られた場面があった。それでも、前線のポイントでありエースでもある存在を欠いたことは、後半に掛けていきたい圧力が減退する要因になった。そのなかで後半2分にセットプレーから浦和に先制を許してしまうと、なかなかゴール前を切り崩しての決定機を作るには至らずに敗戦した。
試合後の吉田監督は大迫について「状況はメディカルと話していないので確認できていません」としたうえで、「後半、大迫がいるといないではパワーは変わってきます。そういう部分で特に後半立ち上がりから押し込まれたところ、押し返せなかったのも影響はあった。チームにとって大きかったなと思います」と、その影響について話した。
鹿島は5日にガンバ大阪と対戦し、次節には神戸と鹿島との直接対決が待つ。場合によっては勝ち点差が開いてしまったなかでのラストチャンスと呼ぶべきゲームになるが、吉田監督は「自分たちは勝つしかないですし、ロッカールームでも可能性がある限り勝たなくてはいけないという話をしました。連戦でしたから、まずはしっかり休まないと。そこから大きく変えるのではなく、自分たちがやっていることを追求していくことになると思います」と、代表活動の中断明けに行われるビッグマッチに向けて話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)





















