子供3人は大反対…監督就任も「SNSは怖くて見ていない」 大切にする“野村克也の言葉”

大宮・宮沢悠生監督【写真:(C) 2024 RB OMIYA Inc.】
大宮・宮沢悠生監督【写真:(C) 2024 RB OMIYA Inc.】

大宮の宮沢悠生監督「見えない無形の力みたいなものを大事にしたい」

 RB大宮アルディージャは10月2日、宮沢悠生監督の就任会見をオンラインで実施した。長澤徹監督が9月24日に解任されたことを受け、トップチームの監督未経験ながら抜擢された宮沢監督。子供3人から大反対を受けながら覚悟を持って就任したことを明かし、「SNSは怖くて見ていない」と苦笑いで語った。

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 大学卒業後にドイツへ渡り、ケルン体育大学で指導者としての経験を積んだ宮沢監督。長澤和輝、大迫勇也、南野拓実、奥川雅也の通訳を務めながら、レッドブル・ザルツブルクのアカデミーで指導者のキャリアを築いた。今季はFCリーフェリングで指導者を務めていたなか、突然のオファーが舞い込んできた。

「最初にお話をいただいたときは、準備不足かなと感じたのは事実。そこからマリオ・ゴメス、ユルゲン・クロップに『大きなチャンスが巡ってくるときは、自分が準備できていると思う以上のものが来る。その準備ができていない者には、そういうチャンスは来ない』と言ってもらえて、すっと腑に落ちました」

 40歳という年齢はJリーグの監督で最年少でもあり、突然のオファーに「私もびっくりしました」と本人も驚きだったという。「子供3人は大反対だったのですが、妻が後押ししてくれました」と明かし、「承諾するときはかなりすっきりしていました。そこからは不安はありませんでした」と覚悟を決めた。

 就任わずか3日で臨んだジュビロ磐田戦では、アウェーで打ち合いを制して4-3での勝利。試合後の熱いスピーチには多くの反響もあったが、「スピーチで何を話したかはあまり覚えていなくて。あとSNSは怖くて見ていないので、どういう反応があったのかは分からないです」としながらも自身の性格を語った。

「性格的には全然クールではないです。選手もスタッフも、そろそろ気づいていると思うんですけど(笑)。ただ、自分はどういう人間かというと、仲間を大事にしています。あとは見えない無形の力みたいなものを大事にしたいとも思っています。それは、野村克也監督が書いていた本の中にあった言葉です」

 選手と接する上で大切にしているのは、若手、ベテランを問わず「人間として向き合うこと」。そのなかでも、「最後は自分が決断して決めなければいけないときは、情は捨てて決断するのが私の仕事だと思っています」と信念を持つ。残り8試合と難しい状況での就任となったが、J1昇格へすべての力を注ぐ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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