森保監督が大胆な7人入れ替え サバイバル始まりの合図…W杯“狭き門”に臨む復帰組&初選出24歳

コンディション不良の三笘を始め、計7人が9月シリーズから入れ替わった
日本代表にとって試金石となる。日本サッカー協会(JFA)は10月2日、キリンチャレンジカップ2025に臨む日本代表(SAMURAI BLUE)メンバー27人を発表。10月10日にパラグアイ代表と大阪で、10月14日にブラジル代表と東京で対戦する。南米の強豪との2連戦に向けて森保一監督は9月シリーズから7人を入れ替えた。8か月後に迎える北中米ワールドカップ(W杯)に向けてサバイバルが激化する。
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まず、コンディション不良により招集が見送られたMF三笘薫。9月のアメリカ遠征では左ウイングバックが手薄だったが、MF中村敬斗が復帰を果たし、所属のFC町田ゼルビアで好調のMF相馬勇紀も7月E-1選手権以来の選出となった。MF田中碧の復帰も朗報だ。一方で今夏からドイツ1部へ初挑戦したMF鈴木唯人や、MF佐野航大、FW細谷真大のパリ五輪世代のアタッカー陣は選外に。10月シリーズで新たなピースとして活躍が求められるのはMF斉藤光毅になる。
森保監督は斉藤について「国内にいた時から攻撃のアクセントとなる仕掛けができるウイングプレーヤーだということで見てきていました。今年の6月、W杯の出場を決めた後にメンバーを入れ替えて招集した中、彼もリストに上がっていて、招集してもおかしくないようなパフォーマンスを見せてくれていたが、怪我で招集はできなかった」と待望の招集だったことを明かし「まずは攻撃の部分で起点になることと相手のゴールに向かって仕掛けていくという部分、チームに連係してというところで彼のアイデアを出してもらえれば」と期待した。
9月の米遠征、細谷や佐野航は2連戦で出番なし。鈴木唯はアメリカ戦でスタメンだったものの、MF久保建英やMF南野拓実、MF鎌田大地ら最終予選を戦い抜いたコアメンバーの中に割って入るぐらい圧倒的な結果が必要となる。W杯切符を掴み取るためには24歳の斉藤にも同じことが求められるだろう。
9月シリーズから負傷者が続出していたディフェンス陣では荒木隼人、関根大輝、菅原由勢に代わって谷口彰悟、安藤智哉、鈴木淳之介の負傷に悩まされた3人が復帰。特に谷口はアキレス腱断裂の大怪我から約1年ぶりの復帰で、存在感に期待したいところだ。
指揮官は「いわゆる常連組のところで怪我人が非常に多いというところはあります。怪我人(の常連組)も確定ではないので、もちろん、変わるところは変わる。いつもできるだけニュートラルにいろんな情報を収集はしようとはと思っています」とした。一方で「ベースの部分は固まってきて、あとはそこにどういうコンディションがいい選手や力のある選手が1年の間で力を見せてくれるか。70〜80%は固まってきていると思う」と自ら分析。W杯メンバーに残るには“狭き門”を勝ち抜かなければならない。
大胆な7人の入れ替えによって、より競争は激しくなる。その激しさはチームとしての向上を生む。目標のW杯優勝に向けて、戦いはすでに始まっているのだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



















