名門の苦境を救ったのは“大学生”「いつか来る」 亡くなった弟の思い…泥臭く奪ったJ初ゴール

日本大学3年生FW平尾勇人のゴールで東京Vが5戦ぶり勝利
東京ヴェルディが9月20日、J1リーグ第30節でファジアーノ岡山と対戦し、4-2で勝利した。2027年から加入内定している日本大学3年FW平尾勇人が、初先発で値千金の同点ゴールをマークした。
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チームの苦境を20歳の大学生が救った。1-2と逆転を許した直後の前半49分、左サイドの森田晃樹からクロスが上がると、平尾は無我夢中にゴール前に飛び込んだ。「前半の最初から(左サイドは)崩せていたので、いつかクロスが来るなと。あとは飛び込むだけでした」。気持ちで右足に当てたボールはゴールへ吸い込まれる値千金の同点弾。そして平尾にとってはJリーグ初ゴールとなった。
8月1日に2027年から東京Vへの加入内定と、「2025年JFA・Jリーグ特別指定選手」として承認された日本大学在学中の大学生。出場3試合目となったこの日は、右FWでプロ初先発だった。前日のセットプレー練習で急にスタメン組に入り、自身の先発が判明。「正直、緊張しまくっていました」と明かしたが、「途中からよりはゲームに入りやすいなというのもあったので、落ち着いて自分の特徴を出そうっていうのを考えていました」と前線から何度もボールを追い、泥臭く、献身的なプレーでチームの勝利に貢献した。
自身が小学5年生の時に、8歳で急性リンパ性白血病で亡くなった弟の思いを背負っている。「毎日のようにサッカーができることは本当に当たり前じゃない」と誰よりも知っているからこそ、チームのために献身的に走り続けるプレースタイルができあがった。
4戦連続無得点だったチームは、平尾のゴールもあり、今季初の4得点をマーク。5戦ぶりの勝利を手にし、残留争いから抜け出すためにも大きな白星となった。「ここから連戦が続くので、まだまだ残留争いに巻き込まれそうな立ち位置なので、自分が結果を出して、チームに貢献できるように頑張っていきたい」とさらなる活躍を誓った。



















