”原点回帰”で「初心を取り戻す」 英代表の取り組みに喝采「それぞれにリスペクト」

イングランド女子代表が“原点回帰”のユニフォームを着用
自分がサッカーを始めた場所、原点となったクラブにユニフォームで敬意を――。そんな心温まる取り組みをイングランド女子代表が行い、反響を呼んでいる。サッカーユニフォーム研究家の「ともさん」は「選手にとって初心を取り戻す良い機会。クラブ側にとっても“代表選手を輩出した”という誇りと、運営継続のモチベーションになります」と意義を語る。
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今回、イングランド女子代表の選手たちは、それぞれの“サッカーの旅の出発点”となったクラブのユニフォームを着用。その姿はSNSやメディアを通じて広く発信され、多くのサポーターに感動を与えた。
ともさんは「他民族で国家を形成することが当たり前となった昨今、自分たちのルーツを大切にし、それぞれのルーツにリスペクトをするという契機にもなり得る」と語り、個人の出自や背景を尊重する文化的な価値にも注目。選手個々の歴史や育成環境の多様性が可視化されることで、社会的なメッセージ性も高まっている点が興味深い。

こうした取り組みは、ヨーロッパの代表チームを中心に徐々に広がりを見せており、ともさんは「ヨーロッパのナショナルチームでは、選手が最初に所属したクラブのユニフォームを着るイベントを習慣化しているところがある。過去にはフランス代表やオランダ代表も行っていた」と説明。国を背負う代表選手たちが“原点”に立ち返ることで、競技のピラミッドを支える基層への感謝を表しているとも言える。原点回帰の姿勢をユニフォームという形で可視化した今回の取り組みは、単なる話題性にとどまらない。育成に関わった地域やクラブとの絆を再確認し、選手自身の歩みに新たな意味を与えるものとなっている。どんなトップ選手にも“最初の一着”がある――そんな当たり前の事実が改めて脚光を浴びている。



















