負傷者続出の森保Jに「十分満足できる」人材 本大会へ光明…英記者がメキシコ戦先発11人を採点

全体的に突出した評価の該当者なし
日本代表は現地時間9月6日、アメリカ・カリフォルニア州オークランド・コロシアムでメキシコ代表と対戦し、0-0で引き分けた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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日本代表のメキシコ戦出場メンバー採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 6
セーブすべき場面は1度だけだったが、それを巧みに行い、ヘディングシュートを安全に弾き出した。当然のセーブではあったが、比較的穏やかな試合の中でも危険を処理する機敏さを見せつけた。
<DF>
■板倉滉 6
後半の早い段階で足首を負傷して交代となったのは残念。なぜなら、これまで以上に守備面で自信に満ちていたように見えたからだ。アスリート能力を生かし、積極的に前へ出てメキシコを苦しめていた。
■渡辺剛 6
日本代表として5試合目の出番だったが、ラウール・ヒメネスらを擁するメキシコの攻撃陣を無力化させる堅実なパフォーマンス。オープンプレーからチャンスをほとんど作らせなかった。セットプレーでも十分満足できる貢献だった。
■瀬古歩夢 6
このレベルの代表の中では経験が浅い選手の一人。まずまず効果的なプレーを見せていたが、ワールドカップのメンバー入りを確実にするのに十分だったかといえば、まだそうではない。
<MF>
■堂安律 5.5
前半に最終ラインの背後へ飛び出し、ゴールを奪う寸前だったが、シュートは惜しくも決まらず。見せ場はそのくらいで、試合を通して与えた影響は小さかった。
■遠藤航 6
いつも通りピッチの中央で頼もしい存在。チーム全体のパフォーマンスの土台を築いていた。新しいパートナーの鎌田大地にも柔軟に適応し、メキシコに隙を与えなかった。
■鎌田大地 6.5
遠藤とともにいつもとは違う深い位置でプレー。日本代表ではあまりプレーしてこなかったポジションだが、十分パフォーマンスだった。低い位置からパスの出しどころを正確に見極める能力はチームにポジティブな要素となっていた。今後もこの役割を与えられる可能性を十分に示す出来だった。
■三笘薫 5.5
より高い位置ではなく、ウイングバックでの起用で起用されたことで効果はやや損なわれていた。前半には目を引くようなボールタッチを見せたが、アタッキングサードで与える影響は限定的だった。
■久保建英 5.5
試合の序盤に日本の数少ないチャンスを演出。エリア外からの放ったシュートはメキシコのGKにセーブされた。精力的にプレーはしたが、チームに必要な創造性を発揮することはできなかった。
■南野拓実 5.5
活発なスタートを切り、そのエネルギーが日本にポジティブな影響を与えるように見えた。しかし、彼の影響力は試合が進むにつれて薄れていき、ほかの手と同様に相手の守備をこじ開けることはできなかった。
<FW>
■上田綺世 6
フィジカルを生かしたプレーで日本の攻撃の軸として機能し、センターフォワードのファーストチョイスの座を確かなものとしている。この試合でも対人の強さを十分に発揮していたが、メキシコのゴールを脅かす機会はほとんどなかった。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。





















