移籍から3か月「チャンスの時間は少ない」 2分で結果も…23歳の危機感「数字がすべて」

柏の小見洋太【写真:アフロ】
柏の小見洋太【写真:アフロ】

アシストを記録した柏の小見洋太「特にアタッカーは数字がすべてだと思う」

 柏レイソルは9月7日、ルヴァンカップ準々決勝の第2戦で横浜F・マリノスに1-0で勝利した。2戦合計5-1での勝利をさらに確実にするMF戸嶋祥郎の決勝ゴールをアシストしたのは、途中出場のFW小見洋太。今年6月にアルビレックス新潟から加入してから苦しんでいたアタッカーが、短い時間で結果を残した。

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 第1戦では4-1で快勝し、ホームでの第2戦も0-0のまま時計の針を進めていた柏。準決勝進出が見えてきていたなかで、後半44分に投入されて小見が2分後に仕事を果たした。MF仲間隼斗からのロングフィードに右サイドを駆け上がると、ボックス内を見て折り返し。走りこんできた戸嶋がゴール左へ流し込んだ。

 右サイドから自身で仕掛けてフィニッシュという選択もあったシーン。「中の状況を見て、ちょっと自分で行きたいなと思いましたけど」とアタッカーとしての本音も明かした小見だったが、「みんなが走って中に入ってきてくれてたので、そっちの方が確実だと思ってパスを選択しました」と冷静に判断した。

 ボックス内に真っ先に走りこんできたFW瀬川祐輔にパスを出すという選択肢もあったなか、「瀬川くんが縦に抜けてくれてパスコースが空いた」とさらに奥の戸嶋へパス。「瀬川くんに出していたらオフサイドの可能性もあると思った。相手も釣られている状況が見えたので、奥の選択をしました」と明かした。

 今年6月にプロ入りから約4年半を過ごした新潟を離れ、柏への完全移籍を決断。しかし、リーグ戦では3試合の出場で、7月20日の鹿島アントラーズ戦を最後に出番なし。「与えられたチャンスのなかで、1つアシストではありましたけど、勝利につながるパスの起点になれたのは良かったと思います」と語った。

 やっと残した数字としての結果。しかし、「1つアシストはできましたけど、まだまだ足りていないので。チャンスの時間は少ないと思うので、練習から使いたくなるようなパフォーマンスをしていきたいと思っています」と満足はしていない小見。もどかしい思いも抱える現状について、このように明かした。

「守備の規律であったり攻撃でのポジショニングというところで、最低限チームとしてやらないといけないところというのがあって。そこはしっかりやりつつ自分の特徴をどう活かしていくか、フィットというかその枠組みがあるなかで、どれだけ自分の良さを最大限出すか考えながら取り組んでいる状況です」

 そのなかで小見らしさを出しつつチームプレーに徹したアシストは、大きなアピールになったのは間違いない。「特にアタッカーは数字が全てだと思うので、そういったところでは1つ良かったと思いますけど、早くゴールが欲しいなというのは同時に感じました」。終盤戦へ向けて、飛躍のきっかけにしたい。

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