殊勲のPK弾「逃げ出したかったほんまに」 宇佐美貴史が明かした本音「生きた心地しなかった」

ホームで横浜FCと対戦し宇佐美は2ゴールで勝利に貢献
ガンバ大阪は8月23日、J1リーグ第27節で横浜FCと対戦し3-2で勝利を収めた。3連敗中のチームを2ゴールという結果で勝利に導いたエースの宇佐美貴史は、逆転弾となるPKシーンについて「本当は蹴りたくなかった」と言及した。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
前節FC町田ゼルビアに敗れリーグ戦3連敗中のG大阪は、降格圏に沈む横浜FCをホームに迎え撃った。G大阪はボールを保持するもゴールには迫れず逆に前半41分、攻めあぐねていたところでボールを奪われ、右サイドからアダイウトンに突破され先制点を奪われた。
それでも前半終了間際にFWデニス・ヒュメットがクロスに合わせて1-1で折り返した。G大阪は後半の立ち上がり、ヒュメットが抜け出した場面で相手DFンドカ・ボニフェイスの手に当たったが一度は流された。しかしオン・フィールド・レビュー(OFR)の結果、ハンドが認められG大阪にPKが与えられた。
ボールを持った宇佐美は蹴るまでの間にゴール裏や、ペナルティーエリア外などをうろうろと歩いていたが、「緊張しました。本当は蹴りたくなかった。逃げ出したかったほんまに。蹴るまでの時間は生きた心地しなかった」と振り返り返ったが、「立場上、この前の町田戦のゴール裏でサポの方と話したり、自分自身でプレッシャーがかかるような状況に持っていったこともあった。前半決定機もちょろちょろしたシュート打っちゃったりしてたんで、ここで外したらもうやばいだろうなと。ボールは持っていきましたけど、まあでもようよう考えたら、こういう局面全部決めてきたから大丈夫かなと思いながら、はい」と、蹴る前の心境を赤裸々に告白してくれた。
このPKをゴール右上に突き刺して逆転に成功した。さらに同36分、抜け出したヒュメットが相手GKもかわし中に折り返すと、最後は宇佐美が流し込み、1点を返されたが3-2で勝利を収めた。
「(リーグ連敗の悪い流れは)自分が止めなきゃですし、もう誰か止めてくれとかも思いますよ。でも多分自分なんだろうなあと思いながら、やらないといけないっていうところはもうひしひしと感じてました。そういうことを自分自身に分からせるために、この間ゴール裏に話しに行ったっていうところがあったので。『やらんかったらお前この間言ってた話と違うやんけ』みたいな感じになるんで。逃げ場をなくすために行ったっていうのはあったのでよかったです」と、町田戦後にサポーターとの話し合いの場で約束したことを果たせたと、安堵の表情を見せた。
「サポーターの方のリアクションとか、必要以上に自分たちがぐっと来ている感じはあった。たまに本当にグサッと刺さるようなこと、僕は慣れているんですけど若い選手とか試合負けてしょんぼりしてるなか、どっちかわからなくなる選手もいると思いますし、1つになってやっていかないとというところで、これ以上要求することもないですけど、そうやってくれるとありがたいって要求は町田戦後にしました。言ったあとすぐにチームのチャント歌って後押ししてくれて、言えばすごく真摯に受け取ってくれる人達なので、そこは改めて伝えてよかったなと思います」とサポーターとのやり取りや、後押しについて感謝を述べたメッセージも残した。
G大阪は上位とも降格圏とも勝ち点10以上離れているなか、エース宇佐美がチームをどう牽引するか、ACLも始まるがサポーターとともに1つになってここから快進撃を見せていきたいところだ。




















