首位から勝ち点も…滲み出る落胆「悔しい」 日本代表のメンバー争い「評価されない」

福岡の安藤智哉、先制点演出も追いつかれ「それがアビスパの弱さなので」
アビスパ福岡は8月16日、J1リーグ第26節で鹿島アントラーズと対戦し、1-1で引き分けた。この試合で先制点の起点となるなど、攻守に存在感を示したのは日本代表DF安藤智哉。首位相手にアウェーで勝ち点1を奪ったが「勝たないと評価されないですし、その先に自分の評価がある」と悔しさを隠さなかった。
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FWレオ・セアラ、鈴木優磨ら強力な攻撃陣を有する鹿島を相手に、安藤らが中心となって前半を0-0で凌いだ福岡。後半5分には、ペナルティーエリア内まで侵入した安藤とのワンツーで左サイドから抜け出したFW藤本一輝の折り返しを、FW碓井聖生が決めて先制。しかし、後半39分にMF舩橋佑に同点弾を許した。
最終ラインの左というポジションながら、その後も最前線まで上がってヘディングなどでゴールを狙った安藤。蒸し暑いなかでも最後まで勝ち点3を目指したが、「いや、もう悔しいです……」とポツリ。先制点を奪いながら勝ちきれなかった結果について、「まあ、それがアビスパの弱さなので」と表現した。
対人能力を生かして相手の攻撃を跳ね返しながら、左サイドを駆け上がってサイドバックの役割までこなす。先制点のシーンは「攻撃で違いを作っていかないと評価されないポジションですし、そういった連携ではうまくできていましたけど」としたが、「まあ最後の失点が物語っているので」と肩を落とした。
7月に韓国で開催されたE-1選手権で日本代表に初招集。北中米ワールドカップ(W杯)まで1年を切り、メンバー争いにも絡んでくることが予想される。もちろんアピールも必要だが、そのためにはチームの結果が重要だと考えている。
「ここで結果を出さないと、その先はないですし。アビスパで次の試合に向けてやっていくしかないです。本当にチームの結果、勝たないと評価されないですし、その先に自分の評価があるので、まだまだ足りないなって思います」
試合後にはバスの時間が迫っているなか、急いでいる様子。足早に取材エリアを通り過ぎた先で、E-1選手権のメンバーだったGK早川友基と出発ギリギリまで話し込んだ。日本代表を経験し、大きな刺激を得たのは間違いないようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)





















