海外初挑戦→半年で帰国は「無駄じゃない」 世間から厳しい声も…実感した変化「何言ってんねんって」

G大阪に復帰した初瀬亮【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
G大阪に復帰した初瀬亮【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

ガンバに復帰の初瀬が取材対応に応じた

 J1のガンバ大阪は8月14日、吹田市内で16日にアウェーで行われるリーグ戦第26節サンフレッチェ広島戦へ向けて非公開練習を行った。13日に英2部シェフィールド・ウェンズデイを退団していたDF初瀬亮が加入したなか、練習後の取材対応でイングランドでの半年間を振り返った。

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 初瀬はガンバ大阪の下部組織出身で2016年にトップ昇格。19年からヴィッセル神戸でプレーしリーグ連覇に貢献していた。今年1月にシェフィールド・Wの練習に参加し、2月に加入が決定。加入当初こそ出番を得ていたものの徐々に出場機会が減少し、リーグ6試合に出場したが、4月以降の7試合では1試合のみの出場と苦しい状態でシーズンを終えた。

 本人は海外でのプレーを希望も所属のチームでは財政問題もあり契約満了で退団。日本へ帰国することになったが、「この半年でサッカーの考え方が凄い変わった。やっぱり向こうに行けば孤独ですし、サッカーと向き合う時間もより一層多かったので、本当に行って良かったなと思うし、その経験は何も無駄じゃないなと思う」と心境を語った。

「ほんまサッカーしか向こうはないですし、何もすることないんです。何にせよ本当に孤独で言葉も通じなくて、グラウンド、気候、環境、食事もすべてが違うなかで、行ってみないと分からないことがある。自分のせいじゃないのに自分のせいにされたりも当然あるし、例えば『半年で帰ってきたから~』って言う人もいるじゃないですか。そんなん行ったこともないのに何言ってんねんって思うし、それこそいきなりベンチ外になったり、僕もいきなり悪くないのにハーフタイムに変えられたりとか、そういう理不尽なことがあるなかで、よりサッカーにベクトルを向けてやるところはすごい変わりましたね」と、半年ながらも海外を経験しての変化を明かした。

 さらに「やっぱり強度が特に求められた」とプレー面について触れ、「初日練習行った時に『上手いのはもう分かったから。そんなんじゃないからこのリーグは』って監督にも言われましたし、とりあえず監督は『追い越せ追い越せ!』って感じやったんで、寄せの強度、前に行く強度、それこそほんまに遅攻がなかったんで、逆に行かないと怒られたぐらい。そこは自分に足りないところではあったと思うし、そこが付けばステータスも上がっていくと思った。そこは海外に行かないと分からなかったし、日本だと『亮はこういうプレースタイルだからこれはそこまで求めてないよ』とかそういう考え方であったと思うんですけど、海外はそうでなくて『俺はこう求めてるてるから、これをやってくれ』って言っていただけたんで、考え方もすごい変わったかなと思います」と言及した。

「行かないと分からないしんどさはすごいあったんで、悔しさをガンバでぶつけられればなって思うし、世間で言ってる人はねどうでもいいです。ガンバで示したいなというふうに思います」と、最後は6年半ぶりに帰って来た古巣での活躍を誓った。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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