【プレミア開幕】欧州No.1の「18.3」…”チャンスメイク王”が襲来、英雄退団のマンCで新時代を切り拓く

プレミア初挑戦名鑑:マンチェスター・シティMFラヤン・チェルキ(フランス代表)
プレミアリーグ2025-26がまもなく開幕を迎えるなか、「FOOTBALL ZONE」では2025-26シーズンからプレミア初挑戦を飾る選手を紹介。今回はマンチェスター・シティに加入したFWラヤン・チェルキにスポットライトを当てる。クラブの英雄だったベルギー代表MFケビン・デ・ブライネの退団に伴い、プレミアを彩る新たなチャンスメーカーとしての活躍に注目が集まる。(参照:プレミアリーグ公式サイト)
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チェルキは、リヨンで圧倒的な創造力を見せた21歳の新鋭として大ブレイクを遂げた。2024-25シーズンの公式戦44試合で欧州トップ5リーグ最多となる1試合平均3.7回のチャンスを生み出し、オープンプレーでも同2.9回と群を抜く数字を記録。欧州を席巻する”チャンスメイク王”と表現される機会も増えた。
リーグ戦では11アシストでリーグ・アン最多タイをマーク。さらにヨーロッパリーグでは8アシストを記録し、全大会合計でExpected Assists(xA)18.3という欧州トップ5リーグNo.1の数値を叩き出した。90分換算で0.53xAを誇り、2試合に1度はゴールをアシストする計算になる。ゴールでも存在感を示し、リーグ1でのオープンプレーからの得点は8。加えてビッグチャンス創出22回、スルーパス成功13本といずれもリーグ最多で、視野の広さと精度の高いラストパスが光る。
ポジションは右ウイングを主戦場としながら中央へ自由に流れ、相手守備ライン間のスペースを巧みに使う。2024-25シーズンのスルーパス起点から生まれたチャンスは24回と、2位以下を大きく引き離した。推進力も魅力で、90分平均11.3回のプログレッシブキャリー(5m以上ゴール方向への持ち運び)を記録。ボールを奪い受けて自ら持ち上がり、味方の攻撃を加速させる力は群を抜いていた。
昨季のドリブル数は控えめだったが、依然としてチーム内トップ。2020-21シーズンには1試合平均9.8回のドリブルを仕掛けており、必要に応じて仕掛けられる能力を備える。左右両足を自在に使い、2024-25シーズンのリーグ戦では44本のシュートのうち半分を左右それぞれで放った。
一方、課題は守備面にあると言えるかもしれない。ファイナルサードでのプレス回数は17.7回と、世界で活躍するウインガーと比較するとやや物足りない。リヨンでの戦術的役割の影響もあっての数値ではあるが、シティでの改善が期待される。
ペップ・グアルディオラ監督の下で、チェルキの創造性と決定力がどこまで磨かれるのか。欧州屈指のチャンスメーカーが、シティの新時代を切り拓き、リーグ奪取のキーマンになるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)



















