日本帰還に「申し訳なさや情けなさあった」 J名門復帰の26歳DF…葛藤の末に抱く覚悟「力になりたい」

角田涼太朗が加入会見を行った【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
角田涼太朗が加入会見を行った【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

角田涼太朗が加入会見を実施

 J1・横浜F・マリノスは8月7日、DF角田涼太朗の加入会見を行った。海外挑戦を終え、約1年半ぶりの古巣復帰。今季低迷する名門の1部残留へ「自分のやれることのすべてを捧げるだけ」と強い覚悟を口にした。

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 現在26歳の角田は、筑波大学4年生だった2021年に横浜FM入り。22年にはチームのJ1リーグ優勝に貢献すると、24年1月にカーディフ・シティ(イングランド)へ移籍。直近2シーズンはレンタル先のコルトレイク(ベルギー)でプレーしていた。

 ただ、初のヨーロッパでのプレーは、昨年3月のハムストリング断裂とそこからのリハビリ、昨季はレンタル先のコルトレイクが2部降格の憂き目に遭うなど、順風満帆に進まず。そんな状況下、「どこでサッカーキャリアを続けるべきかを考えた時に、Jリーグに戻ることも選択肢だった」と今回の横浜FM復帰決断を下すに至った背景を語った。

 古巣からのオファーについては、「必要としてくれるのは選手として幸せなこと」と率直な喜びを述べるも、1年半でJリーグ復帰となったことには「移籍金がかかってしまいますし、申し訳なさや情けなさなどいろいろな感情がありました」と大きな葛藤があったことを吐露した。

 それでも、最後に角田の背中を押したのは「チームを助けたいという気持ち」。「離れてからもこのチームのことは観てきましたし、苦しむ姿を見てきた中で、(横浜FMの)力になりたいという思いが(復帰の)決め手になりました」。そのうえで、「今は自分のやれることのすべてを捧げるだけ。まずは今シーズン、最低目標の残留に向けて自分の力を少しでも役立てチームに貢献できればと思う」と勝負となる残りのリーグ戦へ全身全霊で名門の力となることを誓った。

 苦しい経験を味わいながらも、一回り大きくなって戻ってきた角田。伝統の22番を背負う男は、葛藤を乗り越えたその覚悟でチームのブーストへ力を注入する。

(FOOTBALL ZONE編集部・山内亮治 / Ryoji Yamauchi)



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