記憶に残る日本人「夢のような選手」 リバプール元主将が証言…監督として「申し訳なかった」

かつてリバプールでプレーをしたサミ・ヒーピア氏【写真:城福達也】
かつてリバプールでプレーをしたサミ・ヒーピア氏【写真:城福達也】

サミ・ヒーピア氏が語るレバークーゼン時代の細貝萌氏「印象に残っている」

 現役時代にリバプールでキャプテンを務めた元フィンランド代表DFサミ・ヒーピア氏が、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 presented by 日本財団」の一環として約20年ぶりに来日。「FOOTBALL ZONE」の単独インタビューに応じ、レバークーゼンの監督時代に指導した元日本代表MF細貝萌氏について、「監督にとって夢のような選手だった」と振り返っている。

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 リバプールのクラブアンバサダーを務めるヒーピア氏にとって、今回の来日は2005年にFIFAクラブ選手権(旧トヨタカップ)に参加して以来となる。1999年から10年間在籍したリバプールを離れ、2009年にレバークーゼンへ移籍。引退後の2012年からは、同クラブの監督に就任した。当時を回想しながら、ヒーピア氏は「とても印象に残っている日本人がいる。細貝だよ」と明かし、「細貝は、“監督の夢”だったんだ」と切り出した。

「彼は何があっても不満は言わない、常にハードワークをする、戦術的約束も必ず守る。技術的にも丁寧で、責任感を持ってチームを守ってくれた。監督にとって夢のような選手だった。彼に対して申し訳なかったのは、当時のレバークーゼンは非常にスカッドのレベルが高かったので、望んでいたような出場時間を与えられなかったこと。それでも、彼自身に対して、ポジティブな印象しか思い当たらない。モチベーションを下げることなく、仕事に向き合ってくれた」

 昨年に現役を引退した細貝氏は、2012年にレバークーゼンでプレー。ボランチだけでなく、サイドバックとしても出場し、ユーティリティー性を遺憾無く発揮した。クラブは複数ポジションをこなせる細貝の残留を望んでいたが、主戦場であるボランチで出場を望んだ本人の意志を尊重し、翌シーズンにヘルタ・ベルリンへと移籍した経緯があった。

 現在ヒーピア氏が携わっているリバプールには、日本代表MF遠藤航が所属している。遠藤の話になると、「そういう意味では、遠藤は当時の細貝を思い起こさせる」と語り、「少ない出場時間に決して納得はしていないだろう。それでも、限られたチャンスで必ず結果を残し、期待に応えてくれる選手だ。細貝同様、素晴らしい以外の言葉が見つからない」と、日本人選手のマインドセットに称賛の言葉を寄せていた。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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