遠藤航がビッグクラブで「愛されている」理由 元リバプール主将が語る存在感「強いメンタリティーの証」

かつてリバプールでプレーをしたサミ・ヒーピア氏【写真:城福達也】
かつてリバプールでプレーをしたサミ・ヒーピア氏【写真:城福達也】

20年ぶりに来日したヒーピア氏

 現役時代にリバプールでキャプテンを務めた元フィンランド代表DFサミ・ヒーピア氏が、「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 presented by 日本財団」の一環として、約20年ぶりに来日した。『FOOTBALL ZONE』の単独インタビューに応じ、プレミアリーグでの日本人選手の躍進に注目。日本代表MF遠藤航については「強いメンタリティーの証」と称賛した。

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 ヒーピア氏の来日は、2005年に行われたFIFAクラブ選手権(旧トヨタカップ)に現役選手として参加して以来となる。「前回は日本に到着してトレーニングして、すぐ試合だったので、ゆっくり観光する時間はなかった。昨日はこちらに住む友人と再会したのだけれど、東京はかなり開発が進んでいて、当時とは大きく変わったと言っていた。実際、私自身も東京の発展を強く感じている」と、日本の印象について語った。

 それ以上に、この20年で大きく変わったのが、日本人選手のプレミアリーグでの活躍だ。かつては“夢の舞台”だったが、今では複数の日本人選手が在籍し、主力としてプレーする者や、リーグ優勝を経験した者も増えている。「日本人はハードワークができる。それは非常に重要な資質だ」と言及しつつ、「遠藤に関しては昨季、望んでいたほどの出場機会は得られなかったが、与えられた限られた時間の中で常にハードワークし、チームに貢献していた」と、その姿勢に称賛を送っている。

「プレー時間が少ないと、不満を抱く選手は少なくない。そうしたネガティブな感情を練習やピッチに持ち込むと、たいていうまくいかない。遠藤は与えられたチャンスに全力を注ぐ。それこそが強いメンタリティーの証だ。彼は“ナイスガイ”だと聞いているし、チームメイトから非常に愛されているとも耳にしている。チームは職場だから、必ずしも好かれる必要はないが、信頼されるに越したことはない。遠藤は、それを実現できている」

 30日に行われる横浜F・マリノス戦には、6万5000人超の来場が見込まれている。リバプールは日本でも根強い支持を得ているが、ヒーピア氏は「聞くところによると、日本人サポーターは朝早く起きて試合を観て、そのまま仕事に行くそうですね。そこまでして応援してくれるのは本当にすごいことだし、元選手としても熱いファンの皆さんと触れ合えるのは、とても嬉しい」と感謝の言葉を口にした。

(城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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