193cm守護神、Jクラブ争奪戦、名手の教え子 高校サッカー総体…守備陣に揃う注目選手

桐光学園3年の斎藤准也、大津3年の村上慶、流通経済大柏3年の増田大空
7月26日から開幕するインターハイ。展望のあとは注目選手を15人ピックアップしたい。前編はGK/DF編。個性的な能力を持つ選手名とその特徴とは。
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①斎藤准也(桐光学園3年、GK)
193センチの大型GKは今年に入ってさらに伸びてきている。長い手足とジャンプ力を生かしたハイボール処理と、広範囲が届くセービングが武器だが、今年から細かいステップワークや弾く角度、そして構えの姿勢をもう一度、1から見直して、確かな土台を築き直す作業をしたことで、徐々に安定感が増してきた。「(中学時代に所属した)川崎フロンターレU-15でも、高校に入ってから1、2年生の時もなかなか試合に出られずに苦しかった。でも、僕は身長も急に伸びて、まだ少し伸びていますし、じっくりと力をつける必要があった」と、自分と向き合いながら自己研鑽を続けてきた。この大会をブレイクスルーする大会と位置付けて、大型守護神は意気込んでいる。
②大石蓮斗(札幌大谷3年、CB)
昨年度の選手権で彗星の如く現れた184センチのCB。武器である空中線の強さだけでなく、裏への対応力やフィード面でも非凡なものを見せる。フィジカル面ではまだ細さは否めないが、彼のターン能力とスッと伸びてくる足など身体能力を考えると、まだまだ伸びていく大きな可能性を秘めている。
③久保遥夢(前橋育英3年、CB)
182センチで常に冷静沈着で的確なコーチングとラインコントロールを見せる一方で、対人にめっぽう強く、自分のエリアに入ってきたらこれ以上の侵入を許さない。的確な予測に加え、身のこなしがしなやかで、スッと足を相手とボールの間に入れてボールを絡めとる。そして彼の真骨頂は奪ってから。ドリブルで運び出してから裏へフィードしたり、対角のキックを蹴ったりするなど、ビルドアップにアクセントを加えられる。常にクールな表情を浮かべる彼の守備に魅了されて欲しい。
④高橋遼(帝京3年、CB)
183センチの左利きのCBから繰り出される前線への縦パス、サイドのスペースに届くミドルパスの軌道は見る者を魅了させる。最終ラインからのビルドアップをチームの柱の1つにしているチームにおいて、彼にボールが入ると、チーム全体が攻撃のスイッチを入れる準備が整う。なかでもFW宮本周征とのタイミングは抜群で、彼の一瞬の動き出しを見逃すことなく、糸を引くようなパスが一気にピッチを縦に切り裂いていく。守備面で課題はあるが、将来性十分のCBだ。
⑤岩瀬琢朗(浜松開誠館3年)
ハードワークとハードマークを求められる浜松開誠館のDFラインにおいて、182センチの彼の存在感は際立っている。対人の強さや空中戦の強さ、カバーリングの範囲の広さに加えて、彼は非常にインテリジェンスがあり、ボールを落ち着かせて攻撃の起点を生み出す能力を持っている。ボールを奪ったり、セカンドボールを拾ったりしてマイボールにしてから、正確な足元の技術と広い視野、選択肢の多さを駆使してビルドアップの起点となる。組み立てるパスと差し込むパスの質、タイミングも絶妙で、彼からビッグチャンスが生まれることもある。トータルバランスの取れた頭脳派CBだ。
⑥村上慶(大津3年、CB/SB)
守備のスーパーユーティリティーと言えよう。181センチのサイズとずば抜けたスピード、左右両足のキック、そしてラインコントロールなど統率面でも才を持つ彼は、左右のサイドバック、CB、ボランチとどこでも適応してハイレベルのパフォーマンスを見せる。1年時から名門・大津でレギュラーを掴んできた彼のもとには複数のJクラブが獲得に名乗りを挙げており、進路でも大きな注目を集めている。
⑦増田大空(流通経済大柏3年、SB)
左足を巻き込むようにして蹴り上げるクロスの質、スピードは非常に美しい。キックフォームが綺麗で、スピードに乗った縦突破からでも安定したフォームでクロスを供給する。これは鹿島アントラーズつくばジュニアユースに教えを受けた元Jリーガーであり、J屈指の左サイドバックだった根本裕一監督直伝のクロス。「タイミング、角度、当てる場所や狙う場所などを細かく教えてもらった」と、中学での教えを胸に高校でさらに磨き上げていった。もちろん縦突破だけではなく、中に入ってスルーパスやワンタッチパスを入れることもできるし、左足のアウトフロントでインカーブのクロスを上げられることも特徴。左足のスペシャリストに注目をして欲しい。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















