高卒ルーキーが久保建英に近寄り「ちょっと話しかけようと」 “5歳差”で発覚した共通点

田所莉旺がソシエダ戦を振り返った【写真:徳原隆元】
田所莉旺がソシエダ戦を振り返った【写真:徳原隆元】

久保建英と対峙した田所莉旺が話しかけた理由とは

 J2のV・ファーレン長崎は7月21日、ホームのピーススタジアムでジャパンツアーで訪れたスペイン1部レアル・ソシエダと対戦して1-0の勝利を収めた。高卒1年目DF田所莉旺は先発出場して、川崎アカデミーの大先輩である日本代表MF久保建英とマッチアップ。試合後には自ら5歳上の先輩の元へ近寄り、話しかけた。

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 忘れられない一日となった。今季からプロの道へ進んだ田所は、まだJ2リーグで出場がないもののソシエダ戦のピッチにたった。帝京高校から加入し約半年。後半から出場した久保とも対峙して、必死に食らいついた。

 チームはMF笠柳翼のゴールが決勝点となり1-0の勝利。試合終了のホイッスルが鳴ると、田所はそっと日本代表の元へ寄って行った。手を差し出され、握手を交わすと決意していた言葉を切り出した。

「フロンターレのアカデミーの大先輩なので自分のお世話になっていたコーチとかが一緒だったりとかもして、そういうお話させていただいたのと、(久保の)弟が自分の1個下で自分がフロンターレの時よく対戦してたこともあって、そういう話で少しお話させていただいた。 自分が小さい頃から、本当に見ていた選手だったので、すごく嬉しい時間でした」

 田所は小学5年生で川崎アカデミーに入り、ジュニアユース、ユースへと進学。そこから、高校1年の冬に退団して帝京高校へと“移籍”した。アカデミー時代の恩師である長橋康弘コーチ(現トップヘッドコーチ)や玉置晴一コーチ(U-15等々力監督)の話を振り、盛り上がった。

「握手するタイミングもあったので『あ、ちょっと話しかけようかな』って思って。 自分の中で割と出来た感覚もあったんで、そこも自信持って話しかけられました。お世話になったコーチが本当に一緒だったんで、ちょっと親近感もあった」

 久保と貴重なひと時を過ごし、世界と対戦し、刺激を受けた。「自分の2個上の高井(幸大)さんがトッテナムに行ったこともあって目指せない場所じゃないって思わせてもらった。今日も自分の中ですごくワクワクした」。日本の若手が欧州を身近に感じられるのがジャパンツアーの醍醐味。長崎の夜、1人の将来有望な19歳が新たな道を切り開いた。

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