J屈指の助っ人が自負、100%を「早く取り戻せるように」 上位進出へ…古巣と対戦「楽しみじゃない」の真意 

FC東京に加入したアレクサンダー・ショルツ【写真:(C) FC TOKYO】
FC東京に加入したアレクサンダー・ショルツ【写真:(C) FC TOKYO】

ショルツが古巣・浦和と対戦へ

 EAFF E-1選手権の開催で、J1リーグは約2週間の中断期間が設けられた。16位から上位進出を狙うFC東京はリーグ再開の初戦で浦和レッズと対戦。今夏の移籍市場でFC東京に加わった元デンマーク代表DFアレクサンダー・ショルツが、かつて3年半プレーした古巣・浦和との一戦に向けて思いを話した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真/全2回の1回目)

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 ショルツはカタールでシーズンを終え、5〜6週間ほどのオフ期間を過ごしていたなかで、急転直下でFC東京への加入が決定した。7月5日のリーグ戦23節の柏レイソル戦(0-1)の試合終盤は「苦しかった」と振り返ったショルツだが、加入から約1か月が経った現在のコンディションは、通訳とのやり取りのおかげもあり、日に日に良くなってきているという。

「コンディションが準備できてる状態で、メンタル的にも自信を保てているのかというところに気を遣っています。自分がもともと持っているレベルというところを早く取り戻せるようにしたいなと思ってます」

 そして、日本に復帰して3試合目で早速、古巣・浦和との対戦を迎える。ショルツに浦和で警戒する選手を聞くと「誰もいない」とキッパリ。「 試合が終わった後はもうみんなと会えるのが楽しみなのですが、試合の中ではそれはもう楽しみじゃない」。その言葉の真意と、古巣との一戦に向けて抱いている複雑な思いを話してくれた。

 熱狂的な浦和サポーターに背中を押された3年間半を過ごして、カタールへの挑戦を選択し、再び日本に戻ってきた。約3年半の在籍で浦和サポーターとは「いい関係を築くことができた」と感じでいたようで、新天地でもその関係性を広げていきたいと話す。浦和を退団するセレモニーでも日本語でサポーターに向けて直接伝わる”言葉”も残していた。

「FC東京でもサポーターの方といい関係を築ければなと思っています。なので、浦和と東京のどちらのサポーターからも愛されるような選手になれればなと思っています」

 ショルツを含め、GKキム・スンギュ、DF室屋成、FW長倉幹樹を獲得し、4バックで復調の兆しを見せるなかでも、順位は16位とまだまだ油断ができない状況が続く。ショルツはそのなかで「自分は(浦和で)3年間すごいいいプレーをしてきた。浦和時代の自分を知っている人からの期待の高さはわかっている」とサポーターからの期待を感じながら、「それに応えられるのかというところを頑張っていきたいなと思います」と浦和戦での躍動を誓った。

(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)



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