23歳日本人の評価一転→残留濃厚も「見極める必要」 同ポジションの補強示唆「それが私たちのやることだ」

新潟からセルティックへ移籍した稲村隼翔【写真:徳原隆元】
新潟からセルティックへ移籍した稲村隼翔【写真:徳原隆元】

DF稲村隼翔は今夏セルティックへ移籍

 J1アルビレックス新潟からスコットランド1部セルティックへ移籍したDF稲村隼翔は、加入後に出場したプレシーズンマッチで評価を高めた。しかし、クラブは今も新たなDFの補強を続ける見込みのようだ。セルティック専門サイト「Celts are here」が報じた。

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 左サイドバックの補強に出ているセルティックは、稲村をプレシーズンマッチでそのポジションで起用してきた。当初、クラブはレンタル移籍に出すつもりだったようだが、そのプレーぶりから再評価されていた。しかし、セルティックはスコットランド代表DFキーラン・ティアニーがフリー移籍で再加入し、ポルトガルのエストレラ・ダ・アマドーラとの親善試合では、ティアニーが先発出場して再デビューを果たした。

 記事では、「日本から加入した稲村は、センターバックの選手だ。それでも直近2試合におけるサイドバックでの活躍は、目を見張るものがあった。稲村の適応能力はロジャース監督に柔軟性と選手層の厚さをもたらす。しかし、ロジャース監督は移籍市場が終了する前に別のサイドバックを獲得する可能性があるという明確な見解がある」と、伝えた。

 その候補としてポルトガルU-21のDFフラビオ・ナジーニョが、セルティックの獲得リストにあるとし、ティアニーのライバルになると序列で稲村を上回る見込みだとした。ロジャース監督は「選手が加入して、評価して、観察して、彼ら自身とチームの成長にとっても、何が正しいかを見極める必要がある。彼らがトップチームに近いと思えば残るだろうし、そうでなければ出ていくだけだ」と語っているという。

 これを受け、「Celts are here」は、「今夏、セルティックの最終ラインは、進化を遂げている。ティアニーの復帰は経験とクオリティを高め、稲村の加入で競争力が高まった。だが、ロジャース監督はもう一人の補強がチームを強化し、健全なローテーションを確保できると考えている」と、左サイドバックについての見解を伝えた。

 ロジャース監督は稲村について「イナが良い例だ。私は彼を見る機会が欲しかったし、今後も引き続きそうする。だが、私たちがそのポジションを違う形で改善したいのであれば、それが私たちのやることだ」と、加入直後に好パフォーマンスを見せている稲村を高く評価しつつも、まだ選手層に厚みが必要と考えているようだ。

 セルティックで良いスタートを切り、ファンの評価も高まりつつある稲村だが、まだまだアピールをする必要があるようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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