英記者が中国戦採点…「印象的な活躍を見せられず」 高評価のデビュー組…課題指摘をされたのは?

英記者が中国戦の先発11人を採点【写真:Noriko NAGANO】
英記者が中国戦の先発11人を採点【写真:Noriko NAGANO】

中国戦に先発した日本代表の先発11人を10点満点で評価

 日本代表は7月12日、韓国で開催されているEAFF E-1サッカー選手権の第2戦で中国代表を2-0で下した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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日本代表の中国戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■早川友基 7
 鹿島アントラーズのGKは堂々たる代表デビュー戦だった。大半は静かな夜だったが、必要な場面でいい働き。特に17分に味方のミスから招いたジャン・ユーニンのチャンスを防いだプレーは素晴らしかった。

<DF>
■望月ヘンリー海輝 7.5
 右サイドでプレーした町田ゼルビアのDFは間違いなく日本のベストプレーヤーだった。表向きはサイドバックだが、卓越したアスリート能力で右サイド全体を制圧し、見事な得点も決めてみせた。

■綱島悠斗 6.5
 堅実なデビュー。植田直通とのコンビネーションが良く、中盤に上がったり、ボールを前に運ぶパスも躊躇せず、チームの攻撃を支えていた。中国の攻撃に対応する俊敏さも備えていた。

■植田直通 6.5
 代表で最後に先発したのは4年以上も前。しかし、鹿島のセンターバックは、フィジカルは強いがテクニックに欠ける中国の攻撃陣に悩まされるような場面はほとんどなく、堅実なパフォーマンスを見せていた。

■長友佑都 6
 歴戦の勇士が2022年のカタール・ワールドカップ以来となる先発出場。かつてのようなスピードや自信は失われつつあるかもしれないが、彼の経験は不慣れなチームを勝利に導くためには重要だった。

<MF/FW>
■宇野禅斗 6.5
 森保監督が先発に送り込んだ5人のデビュー組の一人。セントラルMFとして勤勉で、中国相手にうまく対応していた。

■田中聡 7
 ハーフタイムで稲垣祥と交代となったが、素晴らしい代表デビューだった。サンフレッチェ広島のMFは細谷の先制ゴールを導くキーパスを送るなど、ボールを前に運ぶプレーで中国を苦しめていた。

■佐藤龍之介 6.5
 右サイドで躍動した望月の活躍にやや隠れてしまったかもしれない。前半にシュートをクロスバーの上へ外してしまう場面もあったが、それ以外は堅実なパフォーマンスだった。

■俵積田晃太 6
 2025年に入り、代表で3試合目の出番。このFC東京のウインガーはまだ90分を通して印象的な活躍を見せられていない。代表選出の正当性を垣間見せることはできたが、選ばれ続けるためにはさらなる成長が必要だろう。

■細谷真大 7.5
 望月に匹敵する素晴らしいパフォーマンス。精力的な働きで、11分には先制ゴールをマークした。ボールをうまく足元に収め、GKイエン・ジュンリンを打ち破るシュート技術で実力を証明した。

■原大智 6.5
 サムライブルーでの初先発で、中国DFと激しいフィジカルバトルを繰り広げた。その長身と身体の強さを生かしたプレーを見せていたが、ハーフタイムでの交代に驚きはなかった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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