東京五輪世代を率いるU-20代表監督が“黄金世代”超えを宣言 「やる以上は頂点を目指したい」

「恐れずにアグレッシブに戦いたい」

「南アフリカは当然、身体能力が高い。予選を見るとオーガナイズされていないけれど、個々の意外性や迫力もある。我々、代表選手も昨年にマリとバーレーンで代表戦をやっている。南アフリカは組織のなかで対応していく。間延びしたサッカーになると難しい。我々の生命線であるコンパクトな守備をするのが大変になる」

 内山ジャパンは昨年3月22日のバーレーンU-19カップでアフリカ勢のマリと戦い、0-2で苦杯を舐めさせられた。この時に経験したアフリカの身体能力に初戦で対抗できるかが、今大会の躍進の鍵を握ることになりそうだ。

「今回出る選手には、世界の厳しい本気の試合を一つでも経験することが東京五輪、フル代表につながる。恐れずにアグレッシブに戦いたい」と意気込みを語った内山監督は、「一つでも多くゲームをできれば、やる以上は頂点を目指したい」と優勝を最終目標に掲げた。

 日本サッカーのU-20世代の最高到達点は1999年のナイジェリア大会。当時のフィリップ・トルシエ監督に率いられたチームは、天才・小野に加えて稲本潤一(コンサドーレ札幌)、小笠原満男(鹿島アントラーズ)、遠藤保仁(ガンバ大阪)、FW高原直泰(沖縄SV)ら逸材を多く擁し、“黄金世代”と呼ばれたチームは決勝に進出。スペインには0-4で敗れたが、その後の日本サッカー界の躍進につなげた。

 内山ジャパンは日本サッカー史に残る世代を上回り、頂点にたどり着くことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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