英記者が絶賛「絶えず脅威を与え続けた」 4得点FWに次ぐ注目株は?…香港戦先発11人を採点

英記者が香港戦の先発11人を採点【写真:Noriko NAGANO】
英記者が香港戦の先発11人を採点【写真:Noriko NAGANO】

香港戦に先発した日本代表の先発11人を10点満点で評価

 日本代表は7月8日、韓国で開催されているEAFF E-1サッカー選手権の初戦で香港代表に6-1で勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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日本代表の香港戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾 6
 日本代表として公式戦初出場となった19歳は、後半14分まではほとんどプレーすることがなかった。香港の慰めとなったマット・オアのゴールが決まったコーナーキックの場面では、もっと良いプレーができたはずだ。

<DF>
■安藤智哉 6.5
 試合の大部分で無難なプレーを見せたが、同じ守備陣の選手たちと同様に試合の行方が決まってから最終ラインでいくつかのミスが見られた。ラウ・カキウのシュートへの対応はもっとうまくできたはずであり、シュートがポストに当たったことで安堵したはずだ。

■荒木隼人 6.5
 日本代表として、ようやく2度目の出場を果たした。比較的トラブルのない試合を進めていたが、コーナーキックでマット・オアに負けた場面では、香港のストライカーにファーポストで得点を許した。

■古賀太陽 7
 荒木隼人と同じく2試合目の日本代表としての出場となったが、柏レイソルのDFは守備で落ち着きを見せ、前方へのパスを定期的に送り出して前進させるところでも貢献していた。

<MF/FW>
■久保藤次郎 7.5
 日本代表のなかで最も活気のあるパフォーマンスを見せた選手の一人だった。右サイドのウイングは、絶えず相手にとって深刻な脅威を与え続けた。対峙する相手を常に後手に回らせて、ジャーメイン良の4点目をアシストするなど見事な活躍を見せた。

■川辺駿 7
 チーム内で最も経験の豊富な選手の一人として、この試合ではチームをけん引する役割を担っていた。彼は試合開始の笛と同時に、高い位置からの素早いプレッシングを香港の中盤と最終ラインに対してかけ続け、日本が試合を掌握するまでやり続けた。

■稲垣祥 7
 中盤を組んだ川辺駿と連携して、日本が遠く見えなくなるまで香港の中盤に対してやりたいことをやらせなかった。試合序盤に彼が見せたプレッシングとエネルギーが、日本が試合をコントロールすることにつながった。

■相馬勇紀 7.5
 ピッチ上で最も経験豊富だったキャプテンは、チームの模範となることが求められて見事に期待に応えた。序盤から質の高いクロスを供給して、町田ゼルビアのアタッカーはジャーメイン良への2つのパスで日本に主導権を握らせた。

■ジャーメイン良 8.5
 代表デビュー戦で4ゴールを挙げられる選手はそう多くない。ピッチにいた45分間で、確実に爪痕を残した。4つのゴールはすべて異なる形であり、最初のゴールは素晴らしい個人技から。その後、ヘディング、近距離のシュート、エリアの端からのシュートを決めて、日本に大きな優位性をもたらした。

■垣田裕暉 6.5
 多くの選手たちと同じく代表デビューとなったが、ジャーメイン良がチャンスを生かしたのに対して、柏レイソルのFWは相手の守備に阻まれることとなって惜しくも及ばなかった。

■宮代大聖 7
 本来ならヴィッセル神戸のストライカーは、得点者の欄に名前を加えられたはずだが、勝負が決した後半に放ったシュートをクロスバーの上に飛ばして実現できなかった。垣田裕暉とともに、ジャーメイン良の活躍に隠れる形となった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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