岩政監督も驚き「あ、いい選手だと」 衝撃の反転ボレー…J2に現れた「スーパーマリオ」

熊本戦でゴールを決めたマリオ・セルジオ【写真:産経新聞社】
熊本戦でゴールを決めたマリオ・セルジオ【写真:産経新聞社】

札幌のマリオ・セルジオ「もっとスーパーなマリオと呼ばれるようになれば」

 北海道コンサドーレ札幌は6月28日、J2リーグ第21節でロアッソ熊本に3-2で勝利した。2万2236人の観客が札幌ドームに詰めかけた一戦は、後半アディショナルタイムにMF高嶺朋樹が逆転ゴールを叩き込む劇的勝利。そして、同42分に同点ゴールを決めたのは、まだ加入して間もないFWマリオ・セルジオだった。

 後半戦で連勝を狙う札幌だったが、前半4分にFW神代慶人のスーパーゴールで先制を許してしまう。後半11分にはデザインされたFKから高嶺のゴールで追いついたが、直後に失点。しかし、同19分に投入されたマリオ・セルジオが、左サイドからのクロスに反転しながらダイレクトボレー。逆転劇の口火を切った。

 ここ数年、センターフォワードが得点を奪えていない状況が続いていた札幌にとって、サポーターも待ち望んでいたストライカー。SNS上では「マリオ」という名前から、「スーパーマリオ」とのニックネームも誕生している。それを聞いた本人も「そうやって呼んでくれるのは嬉しいですね」と笑顔を見せる。

「ブラジル国内でも活躍したときに『スーパーマリオ』というあだ名をつけて呼ばれたこともありましたけど、日本に来てからは初めてです。スーパーなマリオと呼ばれるのは光栄なことだと思うので、引き続きスーパーだと思ってもらえるような活躍を続けていかないといけない。もっともっとチームに貢献して、もっとスーパーなマリオと呼ばれるようになればいいなと思っています」

 ブラジル出身のマリオ・セルジオだが、任天堂から発売されているゲームの「スーパーマリオ」シリーズをプレーしたこともあるという。「ゲームの方が得意かもしれない。グラウンドの中よりも、そっちのほうがスーパーマリオになれるかも」とジョークを飛ばし、報道陣を笑わせる明るい人柄も垣間見えた。

 9日にブラジル2部シャペコエンセから完全移籍加入が発表されたマリオ・セルジオ。岩政大樹監督によると、合流初日は時差ボケで動けなかったというが、「2日目に部分合流させてみたら、あ、こいつはいい選手だというのすぐわかりました。そのくらいフットボールのセンス、フィーリングがいいですね」と絶賛するほど。逆転でのJ1昇格へ向けて、後半戦のキーマンになっていきそうだ。

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