スカウト熱視線…189cm秀才3年生は「評点オール5」 進路も「サッカーと勉強の両立」

鹿島学園の中川光星【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
鹿島学園の中川光星【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

鹿島学園の中川光星「中学時代より今のほうが勉強をしていると思います」

 189センチのサイズはDFラインの中でも一際目立つ。鹿島学園の3年生CB中川光星は、今メキメキと力をつけてきている注目のCBの1人だ。

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 今年のチームにはU-17日本高校選抜の肩書を持つ181センチのCB齊藤空人がいるが、「空人がカバーをしてくれるので思い切り行ける」と口にしたように、齊藤の統率力に背中を押される形で、彼は空中戦の強さと出足鋭いインターセプトを磨き上げている。

 チームを率いる鈴木雅人監督も「伸びてきている選手の1人。プレーもそうですが、頭が良くて成績も評点オール5で、スポーツクラスでもトップレベル。特進クラスを混ぜても上位に入る頭脳を持っているんです」と、試合を経験するごとに持ち前のインテリジェンスを披露する成長著しいCBに目を細めた。

「中学時代より今の方が勉強をしていると思います」

 大阪出身の中川は中学受験をして、関西大学北陽中学校に合格。セレッソ大阪西U-15でサッカーに打ち込みながらも、文武両道の道を歩いた。「特に勉強を頑張ったという印象はないのですが、将来を考えたときにサッカーだけではなく、大学進学を含めて、授業を疎かにしてはいけないと思ってやっていました」と、勉強とサッカーを両立することを苦と思わずに自然と切り替えをきちんとやりながら打ち込んだ結果、成績は学年20位以内に入り、サッカー面でもC大阪U-18には昇格できなかったが、鹿島学園をはじめ強豪校からの誘いも届いた。

「鹿島学園は(C大阪西U-15の)先輩も行っていましたし、チームメイトのMF西川大翔、FW堀樹矢と一緒に練習参加をして、環境も良かったので自分も行きたいなと。でも、そのまま関大北陽高校に進学をして高校のサッカー部で続けることも考えました。正直、迷いましたが、やっぱりサッカーでチャレンジしたいと思って鹿島学園に決めました」

 スポーツコースに進むと、コースの中で一番学力の高いクラスに所属。野球部や陸上部の選手たちで自分と同じ文武両道に打ち込む仲間を見て、「練習後に勉強をしている人もいて、触発されました」と自然と机に向かう時間が増えたという。

 サッカー面では昨年、ようやくトップチームで出番を掴み、今年は前述したとおり不動のCBとして齊藤と息のあったコンビネーションを披露し、インターハイ予選では3ゴールと得点力も見せつけた。強豪大学のスカウトからも熱視線が向けられるようになったが、彼の進路に対する考え方は明確だった。

「大学でもサッカーと勉強の両立を続けたいので、スポーツ推薦だけではなく、指定校推薦なども視野に入れています」

 将来のことを考えて英語の勉強もスタートし、英検2級も取得した。

「サッカーも勉強も満足はしていません。特にサッカー面では課題である背後のケアや横の動きをもっと磨いていかないとインターハイや選手権などで貢献できなくなる。もっと強くなりたいし、自分のことだけではなく、チームの先頭に立ってやっていきたいという思いも強くなりました」

 自分の長所と課題はよく理解している。学業優秀、レギュラーCBという看板に甘えることなく、彼は学びを欲しながら我が道を進んでいく。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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