25歳がエース候補に名乗り 常連組に食い込める”新鋭”も…森保Jの出場全16選手「パフォーマンス査定」

インドネシア戦に出場した選手を5段階で査定【写真:徳原隆元】
インドネシア戦に出場した選手を5段階で査定【写真:徳原隆元】

インドネシア戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング15位)は6月10日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表(同ランク123位)と対戦し6-0で勝利した。序盤から日本が試合を支配し鎌田大地が自身初の2ゴールや、キャプテンを務めた久保建英が技あり弾を決め前半だけで3-0。後半にも追加点を奪い大勝した。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小西優介)

   ◇   ◇   ◇   

<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島)=★★★☆☆
 インドネシアのシュートは0本で見せ場はほぼなし。前半に2回裏抜けのロングボールに対して飛び出し、冷静に処理をした。

<DF>
■高井幸大(川崎フロンターレ)=★★★★☆
 空中戦や対人では負けなしの出来。攻撃面でもサイドに振るだけでなく、積極的に縦パスを入れて攻撃の起点にもなった。

■鈴木淳之介(湘南ベルマーレ=★★★★☆
 終盤にサイドを突破される場面もあったが、90分通してほぼ完封。立ち上がりにはFW町野修斗へ逆足で正確のクロスを供給。縦関係でコンビを組んだMF三戸舜介とも、攻守においていい相性を見せた。

■瀬古歩夢(グラスホッパー/スイス)=★★★★☆
 序盤はインドネシア10番FWオレ・ロメニーに手を焼くシーンも見せたが徐々に対応していき相手を抑え込んだ。後半にはMF中村敬斗の決定機を演出するロングボールを配給するなど、随所で攻撃面でもいいプレーを見せた。

<MF>
■遠藤航(リバプール/イングランド)=★★★★☆
 ボランチ定番の遠藤は相方が佐野海舟でもいつもの役割は変わらず。遠藤がどしっと構えているからこそ、佐野が積極的に前線へ顔を出せた。相手の攻撃の芽を摘む場面を大量リードした後半でも容赦なく見せていたのはさすがの一言。攻撃面でもボールを常にもらい、相手の穴をこじ開けようと試みた。

■佐野海舟(マインツ/ドイツ)=★★★★☆
 前節のオーストラリア戦とは打って変わって、前線に何度も顔を出し攻撃面で持ち味を発揮。プレアシストとなったチームの3点目シーンではリンクマンとして機能した。数字に残るプレーをもっと見せられたら自ずと評価も上がっていくだろう。

常連組の2人が圧巻の出来

■森下龍矢(レギア・ワルシャワ/ポーランド)=★★★★☆(後半24分OUT)
 前半は仕掛けもあまりなく、パスも味方とズレるなど空回り感もあった。しかし後半には冷静にボレーを沈めると、サイドからいいクロスを供給しアシスト未遂シーンも見せた。

■三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)=★★★★☆(後半16分OUT)
 初出場とは思えないほど序盤から自身の長所を出していた。先制点となった鎌田へのピンポイントクロスは完璧。もう少し仕掛けても良かったが積極性を見せた。守備でもサボらずに戻り、一番アピールができた新戦力か。常連組にも食い込んでいけるパフォーマンスを見せつけた。

■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★★★(ハーフタイムOUT)
 さすがとしか言いようがない出来。先制点では三戸へパスを出したあとに、タイミングよくペナルティエリア内に入って行き飛び込んだ。ショートコーナーでは久保との連携を見せチームの2点目に絡み、極めつけに最後は相手をあざ笑うかのようなループ弾を沈め、前半でお役御免となった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★★(後半24分OUT)
 鎌田と同じく圧巻の出来。キャプテンとして守備にも全力で、中盤でのボール奪取シーンも。鎌田との連携からサイドを崩し、最後はこぼれ球を左足裏で転がし、すぐさま右足を振り抜くダブルタッチゴールを決めた。得点だけでなく鎌田の個人技弾をアシストすると、後半にはループパスで町野のゴールをお膳立て。1得点2アシストと素晴らしいパフォーマンスを見せた。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★☆☆(ハーフタイムIN)
 決定機はさすがに決めたかった。相手GKと入れ変わりDFをかわすまでは完璧だったが、GKが戻ってきたのが目に入ったのか大きく外してしまった。それでもサイドではいつものキレを見せ何度もチャンスを作った。

■佐野航大(NECナイメヘン)=★★★☆☆(後半16分IN)
 兄と初の共演となった。随所で縦への推進力を見せたが、もう少しアピールをしたかった。

■佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)=★★★☆☆(後半24分IN)
 投入直後は連続してボールを受けサイドから仕掛ける場面も。クロスの質が上がればアシストが付いたか。終盤は消えてしまったが、最終予選での最年少出場となった18歳には今後も期待したい。

■俵積田晃太(FC東京)=★★★☆☆(後半33分IN)
 左サイドでボールを受けると果敢に仕掛け、持ち前のスピードで相手を置き去りに。アシストこそ付かなかったが、チームの6点目ではサイドをえぐり得点を演出した。シンプルなミスなど粗削りな面もあるが、ポテンシャルは間違いない。

<FW>
■町野修斗(ホルシュタイン・キール)=★★★★☆(後半33分OUT)
 以前よりも逞しく、一回りも二回りも進化したプレーを見せた。守備でもポストプレーでも献身性を見せ、チームの4点目を絶妙クロスでアシストすると、久保からのループパスを冷静に流し込んだ。町野が森保ジャパンの新エース候補に名乗り出た。

■細谷真大(柏レイソル)=★★★☆☆(後半24分IN)
 スピードを生かした裏抜けなど、自分の特徴を出せた。クロスのこぼれ球を冷静に人がいないコースへ流し込んだ決定力はさすがだった。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング