欧州で14G14A→代表復帰「魔改造というよりも…」 モンスター集団から自信…W杯へ「人生変える」

日本代表の森下龍矢【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表の森下龍矢【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

森下龍矢は今季クラブで攻撃的な位置でプレーした

 日本代表は6月9日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のインドネシア戦(10日、市立吹田サッカースタジアム)に向けて前日練習を行った。5日のオーストラリア戦で出番のなかったMF森下龍矢(レギア・ワルシャワ)は「本当に自分がポーランドでやってきたことを示したい。それだけですね」と闘志を燃やした。

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 28歳の森下は2020年にサガン鳥栖でプロキャリアをスタートさせ、翌年名古屋グランパスへ移籍。23年末には名古屋からレギア・ワルシャワへ期限付き移籍し、昨年12月に完全移籍した。

 日本ではサイドバック、ウイングバックでプレーしていたが、ポーランド2年目となった今季は攻撃的MFやサイドハーフ、さらにはFWの位置でも使われた。公式戦14ゴール14アシストと驚異的な数字を残した。

「充実していましたね。でも点を取らないとニュースは海を渡れないので。だからみんなに伝えたい、家族にも近況を報告したいという気持ちで毎試合やっていました」

 あまりの変貌ぶりに周囲からは「魔改造と言われたりしていたみたいですけど」と苦笑いするが、「(明治)大学時代までずっと前をやっていたので、自分的には魔改造というよりは元サヤに戻った感じです」と明かす。

 UEFAカンファレンスリーグでは4月に行われた準々決勝でイングランド・プレミアリーグのチェルシーと対戦。チームは2戦合計2-4で敗れたが、ともにフル出場を果たした。

「本当にモンスターの集団というか、すげえなと思いましたね。それこそ、同級生の三笘薫選手が(チェルシー相手に)スーパーゴール決めていましたけど、こういう相手に決め切る所までやるのが日本代表なんだなと。残念ながら僕は超決定機外しちゃいましたけど、すごくいい経験になったし、今までテレビの中というか神格化していた存在を身近で肌で感じることができた。より一層ああいう舞台でプレーしたいなと思いました」

 今回、日本代表にはポーランドでの活躍が認められ、2024年1月のタイ戦以来、1年5か月ぶりに復帰。28歳となったいま、生き残りをかけて求めることは結果だけだ。

「点とアシストですよね。正直言って、もう28歳で、いいプレー云々かんぬんって、ちょっとそこじゃないじゃないですか。チームを救うゴールやアシストを期待されてここにきているし、ポーランドでも、結局点を取って成り上がってというやり方だったので、代表でも同じことが言えるんじゃないかなと思います。インドネシア戦は本当に転機になる試合。自分の人生を変えるためにプレーしたいと思います」

 闘志をむき出しに、貪欲に前へ進み続ける。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)

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