元プロ野球選手の杉谷拳士氏は大のマンチェスター・ユナイテッドファン

　元プロ野球選手の杉谷拳士氏が溢れるサッカー愛を語った。日本サッカー協会（JFA）とTOYO TIRESは6月8日、大阪府内でマルチスポーツチャレンジのイベントを開催。小学生年代を対象にサッカー、野球、陸上、ダンスの全てが体験でき、幅広いスポーツに関心を持つことを目的としている。

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　サッカーからは元日本代表DF加地亮氏、陸上からは朝原宣治氏（北京五輪銀メダリスト）、ダンスはShinShinさん（EXPG STUDIO、TOKYO／EPIインストラクター）がゲスト講師で参加。野球では杉谷氏が子供達にキャッチングや投球を指導した。イベント後には加地氏と絶妙な掛け合いで盛り上げ、子供たちからも大人気だった杉谷氏。大のサッカーファンであることを明かし、日本代表へもエールを送った。

「元々サッカー少年だったので、プロになりたいなと思っていましたし、でも野球という道でやってきて。代表戦はずっと見ていますよ」

　そう話すのは、この日約70人の子供たち一人一人と向き合って野球を指導した杉谷氏。名門・帝京高校から北海道日本ハムファイターズへ入団し、2022年シーズン終了後に現役引退を決断した。引退後は解説業やリポーターなどマルチに活動し、JFAが主催のイベントにも登場した。

「ご連絡いただいて未来を作るのは子供達ですから。ぜひ何かお力になればということで参加させていただきました」

　幼い頃から大のサッカーファンで、初対面だった加地氏とテンポ良いトークを繰り広げた。杉谷氏は元日本代表DF槙野智章氏とも仲が良く、よく話をするという。

「小さい頃からマンチェスター・ユナイテッドが好きでリーグで言ったらプレミアリーグがダントツで好きなんですよね。いつしか三笘（薫）さんにお会いしたいと思っていて。香川真司さんがユナイテッドにいた時、最高だった。今は（ユナイテッドが）低迷していて悔しくて悔しくて。槙野さんからは欧州に研修へ行け、と言われました」

　野球とはまた違うリカバリーやトレーニング方法に興味があるようで、施設や環境も自らの目で見たいと熱い思いを明かした。

「サッカーはリカバリー面などで進んでいると思っている。欧州のウエイト施設も野球と環境が違うと聞いて、槙野さんからはニューカッスルに行ってみたらいいと言われました。ものすごく行きたくて、時間が取れる時に直接見に行きたいと思っています」

　一番好きな選手は元ウルグアイ代表FWアルバロ・レコバ。今のユナイテッドではMFブルーノ・フェルナンデスが推し。日本代表では「久保（建英）さん好き。左利きに注目しちゃう。堂安（律）さんも好きです、カットインいいですよね」と止まらない。思いが強すぎるあまり、最後には加地氏から「ちゃんと野球やって！（笑）」と突っ込まれていた。異業種で高め合う貴重な時間だった。