欧州移籍から半年「二度と経験したくない」 よぎった雑念…降格で「来季分からない」

降格に落ち込んだ関根大輝、中村敬斗との食事で「多少は切り替えられた」
森保一監督率いる日本代表は6月2日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦に向け、アウェーのパースでトレーニングを開始した。5月30日に行われた入れ替え戦に敗れ、2部降格が決まったスタッド・ランスのDF関根大輝は「切り替えられたかと言われたらまだ」と本音を明かした。
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メスとの入れ替え戦、ファーストレグは1-1の引き分け。ホームで勝利すれば残留を決められるスタッド・ランスは、1点リードの後半32分に関根を投入した。しかし、直後の後半33分の同点に追いつかれて延長戦に突入。さらに2点を勝ち越されて1-3で敗れた。練習後の取材に応じた関根が、思いを語った。
「来年はどうなるか分からないので、そのためにもここで結果を残したい気持ちがあります。切り替えられたかと言われたら、まだの部分もありますけど、でももうここに来た以上、いったんクラブチームのことは忘れてというか、ここに全力を注ぐだけだと思うので、こっちに集中してやりたいなと思います」
欧州移籍から半年で味わった降格を、「二度と経験したくないです」と表現した関根。「本当に緊張感ある試合で、いろんなことを考えたりとか。結果だったり、今後の将来のことだったりいろいろ考えすぎたのもたぶんありますし……。難しい2試合でしたね」と自身のパフォーマンスに悔いも残ったようだ。
試合翌日までは相当に落ち込んでいたというが、休む間もなく代表活動が待っていた。そこで同僚の日本代表MF中村敬斗の家に行き、「それで多少は切り替えられたのかなと思います」と明かす。「連絡を取って、それで一緒にご飯食べに行ってという感じでしたね」となんとか気持ちを整えてこの日を迎えた。
スタッド・ランスが2部に降格したこともあってか、「来季のことは正直まったく分からないですね」という状況。まだ代表では出場を果たせていないこともあり、「ここで結果を残してどこか注目してくれるクラブがあったらいいなとか、そういうことは思います」と今回の2戦にかける意気込みも明かした。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)