セリエAの不名誉な“降格第1号”はペスカーラ 監督交代も効果なく…リーグ5試合を残し決定

昨季昇格プレーオフを制してセリエAに復帰したペスカーラが1年でセリエB降格

 イタリア・セリエAで今季の“降格第1号”が決定した。現地時間24日のナイトゲームで最下位ペスカーラはローマに1-4で敗れ、あえなくB降格となった。

 残留圏ぎりぎりにとどまるエンポリがACミランに勝利する番狂わせを起こしたため、敗戦すれば降格が決定してしまう状況でキックオフしたペスカーラだが、前半終了間際に立て続けに2ゴールを奪われる苦しい展開になった。後半にはエジプト代表FWモハメド・サラーに2ゴールを許し、後半15分の段階で0-4と絶望的なスコアになった。同38分に1点を返したが、1-4で敗戦となった。

 この結果、20チーム中最下位ペスカーラの勝ち点14、17位エンポリは同29となったが、イタリアは順位決定に当該チームの直接対決の成績を優先するため、ペスカーラが残り5戦を全勝して勝ち点が並んでもエンポリを下回ることが決定。あえなく降格決定となった。ペスカーラは昨季昇格プレーオフを制してセリエAに復帰したが、2012-13シーズンと同様に1年での降格となった。

 低迷していた2月にマッシモ・オッド前監督の解任を受けて就任していたズデネク・ゼーマン監督は、試合後にイタリア衛星放送局「プレミアム・スポーツ」のインタビューに対し「私にやれることは多くなかった」と時間が足りなかったことを吐露。監督交代の効果は乏しかった。しかし、「来シーズンはここから再出発できる。多くのやるべき仕事があるが、セリエBは違ったものであり、良いものを見せられる」と自信も見せている。

 攻撃サッカーを標榜するゼーマン氏の下で、不名誉な降格第1号となってしまったペスカーラはチーム改革を果たすことができるだろうか。

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