泥沼5連敗で降格危機の横浜FM「J2に落とすわけには」 定まらない“チーム方針”に「見つめ直さないと」

柏にホームで0-2完敗
泥沼の5連敗で暗雲低迷の横浜F・マリノス。選手たちは「このチームをJ2に落とすわけにはいかない」「考え方を見つめ直さないといけない」と危機感に満ちた言葉を口にしていた。
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およそ1か月ぶりとなる本拠地・日産スタジアムのゲームでも悪い流れを断ち切ることはできなかった。5月14日に行われたJ1リーグ第14節で横浜FMは柏レイソルと対戦。相手のハイプレスに手を焼き、攻撃は散発的になり、守備陣も踏ん張り切れず。後半11分にMF小泉佳穂のゴールで先制されると、アディショナルタイムには途中出場のFW木下康介に追加点を許し、0-2で敗れた。
これでリーグ戦5連敗。準々決勝で敗れたアジア・チャンピオンズリーグエリートも含め、3月16日のガンバ大阪戦(2-0)を最後に9試合、およそ2か月にわたって勝利から遠ざかった。名門クラブの低空飛行が続いている。
MF宮市亮は「本当にもう(目指すことは)シンプル。勝ち点3を取らないと僕たちはもう残っていけない」と降格への危機感を募らせ、「勝ち点3を取るために自分たちがどうするのか、チームのためにどうするのかを考えていくべきなのかなと思います」と現実と向き合った。経験豊富な32歳は「一人ひとりがこのチーム状況をどうにかしたいという思いでピッチに立っていますし、僕も本当に責任感を感じています。このチームをJ2に落とすわけにはいかない」と言葉に力を込めた。
柏のハイプレスに対して簡単にボールを蹴り出してしまう場面は多く、そこからセカンドボールを回収され、後手に回る展開を余儀なくされた。監督交代もあり、チームとして目指すべき方向性はまだ定まりきっていない
FW植中朝日は「後ろ(守備)が苦しいときに、前線でもっと起点にならないといけない。僕も(アンデルソン・)ロペスもそれがなかなかできてなかったし、前の試合も含めてそういうところが足りない」と反省を口に。さらに「まず蹴ってセーフティーにというその考え方をもう見つめ直さないといけない」とチームとして向き合うべき課題に触れた。
ミックスゾーンへ最後に姿を見せたMF喜田拓也は「負けているので。足りないと思います。それに尽きる」と厳しい表情で試合を振り返った。「どんな内容でも勝ち点3を取るという覚悟も持ちながら進みますし、勝つためにはもちろん内容、中身の部分も上げないとはいけない」。スタジアムには苦しい時でも背中を押してくれるサポーターが大勢足を運んでいる。そのためにも結果で応えなければならないとキャプテンとして誰よりも強い責任感を自らの言葉に込めていた。
「本当に今シーズンはファン・サポーターのみなさんに悔しい思いしかさせていない。本当にそこへの情けなさ、申し訳なさしかなくて……。自分たちの力が足りなくて、喜ばせることができていない。自分たちで打開していくしか方法ないし、誰も助けてくれない。このクラブにいる価値、その本当の意味を全員が考えていかないといけないと思っています」
ホーム4連戦の幕開けでつまずいたが、中2日で3位京都サンガ戦、さらに中3日で10位ヴィッセル神戸戦、そして再び中3日で首位鹿島アントラーズ戦と下を向く暇なく試合はやってくる。混迷続くトリコロールはこのハードスケジュールの中で浮上のきっかけをつかむことはできるのだろうか。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)




















