227日ぶり代表ゴールの香川が仲間に感謝 「ホントに支えてもらった」

アギーレ監督「真司はビッグプレーヤー」

 背番号「10」に待望のゴールが生まれた。20日に行われたアジアカップ1次リーグ最終戦、ヨルダン戦。1-0で迎えた後半37分、途中出場のFW武藤嘉紀が左サイドからグラウンダーのクロスを上げる。これに走り込んだのはMF香川真司だった。右足で合わせたシュートは相手GKに当たり、ゴールへ吸い込まれた。

「(武藤が)すごくいいボールををくれた。最後まで見てくれていた」。日本の勝利を決定づける一発。全身で喜びを爆発させる香川に、チームメイトが次々と駆け寄った。

 昨季、マンチェスター・ユナイテッドで思うように活躍できず、ブラジ ルワールドカップでも不発。今季開幕直前に移籍した古巣・ドルトムントでも以前のような輝きを放てないでいた。ここ近年、日本サッカー躍進の象徴とされた香川の不振。近くで見ていた仲間たちは、その苦しみを分かっていた。ブラジルワールドカップ直前に行われた昨年6月7日の親善試合、ザンビア戦(4-3勝利)以来、実に227日ぶりの代表戦ゴール。自分のことのように祝福してくれた仲間に、香川は「そういうところはホントに支えてもらったと思う」と心から感謝した。

 チームの軸として大きな期待を寄せていたハビエル・アギーレ監督も背番号10の活躍に満面の笑み。「真司はビッグプレーヤー。いつもアシストのことを考えているが、ペナルティエリアの中に入ってどんどんシュートを打ってほ しいと言っていた」とアギーレジャパン初得点を称えた。

 2-0で3連勝を飾った日本はD組1位で決勝トーナメントへ。23日には準々決勝、UAE戦を戦う。無得点の苦しみから解き放たれた香川は中2日で迎える試合に向け「もっと大事なゲームがある。次は負けられない」と気持ちを切り替えた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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