20歳逸材は三笘を上回る? 70m独走弾…代表OBが驚愕「国内最高峰の選手でも対処できない」【見解】

俵積田晃太を太田宏介氏が絶賛【写真:Noriko NAGANO】
俵積田晃太を太田宏介氏が絶賛【写真:Noriko NAGANO】

【専門家の目|太田宏介】FC東京MF俵積田晃太はG大阪戦で独走弾

 FC東京は4月25日、J1リーグ第12節でガンバ大阪と対戦し3-0の勝利を収めた。この試合で苦しむチームを救ったのが20歳MF俵積田晃太だった。俵積田は約70mを独走して個人技弾を決めたなか、元日本代表DF太田宏介氏も「苦しんでいるFC東京の中でも光が見えた」と絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 後半17分からピッチに立ったMF俵積田晃太は0-0の後半41分、自陣でボールを受けると、そこから前を向いてドリブル開始。ハーフウェーラインを越えても加速すると、ペナルティーエリア内でG大阪DF中谷進之介をかわし右足でシュート。約70メートルを独走し、1人で決めきった。

「彼の突破力とか前への推進力はチームでかなり武器になってる。だけどずっとFC東京ファンも、本人も一番歯がゆかったのが結果が出ないこと。突破だったり仕掛けは素晴らしいけど、最後入んないよねみたいな。そういったところで結果が出ない苦しさって、相当あったと思うんですよ。

多分周りにはもうシンプルにはたけとか絶対言われてると思うんですけど、そこで自分でゴリゴリいけるっていうところは、『性格は最大のスキル』ってよく(FC町田)ゼルビアの黒田さんが言ってたんですけど、まさにそんな感じがするし、仕掛け続けたことがこうやって実って良かったなと」と安堵したことを明かした。

 さらに「最後対峙したのが中谷。中谷からしても俵積田がカットインして右足でフィニッシュするっていうのは、絶対スカウティングでもイメージとしてもあったと思うんですけど、あれだけスピードに乗られたら国内最高峰の選手である中谷でも対処できないんだなと思った。僕は絶対マッチアップしたくない」と凄さに驚愕していた。

 俵積田はよくブライトンでプレーする日本代表MF三笘薫と比較されることもあるが、太田氏は「三笘の方が速攻と遅行の使い分けを上手くしていて、トップスピードで行く時と止まるときの緩急がやっぱりうまい。またちょっとタイプが少し違うのかなと思うんですけど、縦の仕掛けだったりそのスピードに関しては俵積田の方があるんじゃないですかね」と引けを取らないのではないかと語った。まだ20歳と逸材の今後の活躍から目が離せない。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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