監督から言われた「足りない」 攻守の要が克服した”前へのパス”…6戦未勝利で「今勝ち点3が必要な状況」【インタビュー】

FC東京のキーマン高宇洋「もう1回ノっていけるように」
J1リーグ第9節を終え、リーグ18位のFC東京。攻守のキーマンであるMF高宇洋は、4月11日に行われる柏レイソル戦に向けて「色々なものを変化させながら、積み重ねながら戦っている」と、個人およびチームの現況について語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真)
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今季のFC東京は主に3バックを採用しており、昨季まで4バックの前でボランチとしてプレーしていた高のポジショニングにも変化が見られる。本人も「守備が持ち味」と話すが、今季は攻撃面でも存在感を増している。第8節の東京ヴェルディ戦(2-2)では、FW佐藤恵允のゴールを絶妙なスルーパスで演出。「練習から話をしていた」と語ったその形は、第9節のファジアーノ岡山戦でも再現されていた。
アルビレックス新潟時代から師弟関係が続く松橋力蔵監督からは、ゴールに直結するプレーが「足りない」と指導を受け、練習から意識を変えてきた。「今、ボランチは色々なことを求められる時代」と話すなかで、「継続しながら、よりゴールも取れたら」と、一つひとつのプレーにチャレンジしようと心がけているという。
データを見ても、第9節終了時点でパス数「575」、タックル数「25」、リカバリー数「31」といずれもチームトップ。攻撃だけでなく、持ち味である守備面も昨季から継続してアップデートを重ねている。
「ボールを奪う部分は、やっぱり自分の良さだと思うので。予測して、球際のところもそうですし。そこは常にもっと激しく強度高くっていうのはありますし、自分のなかでも狙いに行った時には絶対に逃さないというか。相手が倒れている状況を作るっていうのはすごく意識している」
今季は第9節まで全試合でスタメン出場し、チームに欠かせない存在に。11日に国立競技場で行われる、第10節の柏戦に向けて「やっぱり今、勝ち点3が必要な状況」と語り、第3節の名古屋グランパス戦(3-1)以来、6試合勝利から遠ざかるチームの現状を見つめている。
「相手が柏だから、国立だからっていうのは関係なく、今僕たちはなかなか勝てていない状況で。色々なものを変化させながら、積み重ねをしながら戦っているなかで、やっぱり今勝ち点3が必要な状況なので」
今季のJ1リーグは、1つの勝利で順位が大きく動く大混戦に。高は柏戦の勝利をきっかけに「もう1回ノっていけるように」と語った。背番号8を背負う攻守のキーマンは、「個人も大事だけど、まずはチームがしっかり勝つこと。そのなかで、自分の存在感を出していけたら」と力強い言葉で締めくくった。

【試合情報】
開催日:2025年4月11日(金)
カテゴリー:J1リーグ第10節
対戦カード:FC東京 vs 柏レイソル
キックオフ時間:19:00
試合会場:国立競技場
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(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)





















