「ブスケツみたい」 代表OBがくぎ付け…新鋭23歳MFが持つ”特徴”「日本には少ない」【見解】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】注目のJ1若手選手・柏MF熊坂光希
かつてヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が、今季のJ1注目の若手に柏レイソルMF熊坂光希を挙げた。身長185センチと大柄ながらボール扱いに優れた23歳を「ブスケツみたい」と話し、今後の代表入りに期待を寄せた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)
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今季J1リーグ第9節を終えて、5位と好位置につけるのが柏レイソルだ。リカルド・ロドリゲス新監督の下、パスサッカーを展開し、リーグに旋風を起こしている。そのなかでボランチで全9試合にフル出場しているのが、大卒2年目の熊坂だ。
「大きいけど、足元があって、(元スペイン代表MFセルヒオ・)ブスケツみたいで、いい選手だなとは開幕から注目していました。リカルド・ロドリゲス監督はつなぐサッカーを好みますし、まだ2年目ですけど、信頼されているなと感じますね」
日本代表の森保一監督が視察した、4月6日のJ1リーグ第9節・ガンバ大阪との一戦でも、DFラインからボールを引き出し、相手2人に囲まれながらも恐れずにターン。攻撃につなげる場面があった。後半20分には熊坂の縦パスが起点となり、最後はMF小泉佳穂の決勝点が生まれた。
「ボランチには180センチ手前ぐらいの選手が多い中、ボールを受けられて、身長もあるから跳ね返せて。身長が高くてダイナミックな選手はいますけど、ここまで技術があるのは日本には少ないタイプですよね」
今年は7月に東アジアE-1アジア選手権が韓国で開催される。インターナショナルウィンドウではないため、国内組が中心の編成となるとみられる。森保監督も高く評価しており、選ばれる可能性は十分ある。選ばれた場合、アジアとはいえ、海外の選手相手にどれぐらい強度(インテンシティー)高くプレーできるかが、鍵となりそうだ。
「やっぱり今は全部できなきゃいけないですからね。ボールを捌けて、しっかり潰せて。まだ2年目ですし、これからが楽しみですよね」

ハーフナー・マイク
ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。