本田がピッポ流メンタリティでゴールを誓う 「3本外しても6本決定機をつくればいい」

イタリアで学んだストライカーの気質

 日本代表のFW本田圭佑(ACミラン)は16日、アジアカップ第2戦イラク戦でPKによる決勝点を決めたが、二度の決定機を外した事に反省した。ミランの恩師で現役時代に伝説的なストライカーだったフィリッポ・インザーギ監督のような一流ストライカーメンタリティを主張している。
 気温28度、湿度84パーセントまで上昇したブリスベーン決戦で本田は禍福を味わった。
 前半23分、MF香川真司(ドルトムント)の強烈なシュートのこぼれ球をエリア内でキープ。相手2人に倒されてPKを獲得し、これを落ち着いて成功させた。
 だが、同17分、左サイドのDF長友佑都(インテル)が巧みな切り返しからクロスを上げる。ファーサイドでフリーで待ち構えた本田だったが、ヘディングシュートはポストを当ててしまう。
 後半2分、右足を振り抜いたシュートはバーを直撃。同20分には香川のスルーパスからMF清武弘嗣(ハノーバー)がクロスを上げると、またもフリーだった本田のシュートはポストを弾いた。
 いずれも完璧なアシストだったが、本田はチャンスを決め切れなかった。
 試合後、本田はマン・オブ・ザ・マッチに選出された記者会見の席で、英語でこう反省した。
「ビッグッチャンスでシュートをバーに当ててしまった、3つのチャンスをつくれたことはうれしかったが、決めなければいけなかった」
 だが、特異なメンタリティーの重要性についても語っている。
「僕自身、外したところは、もうしょうがないと思っている。それよりも、ああいったPKにつながったビッグチャンスをあと3、4本つくれれば、7、8本は外さないだろうと。得点を量産する選手はそういう考え方だと思う」
 4本決定機を外したなら、倍のシュートを打てばいい。失敗を悔やむぐらいなら、それ以上の決定機に絡めばゴールはやってくるという楽観論。それはミランのフィリッポ・インザーギ監督の現役時代のように、ひたすらゴールを虎視眈々と狙う一流のストライカー的な発想だ。ミランでは「ケイ、ゴールを狙え」と、インザーギ監督から常にゴールのみを求められてきた。
「自分の中でビッグチャンスを決めようと一生懸命努力する、次決めようとするのは当たり前。それでも決められないのがサッカー。それよりも今日あった3本のチャンスを6本にする、フィジカル的要素、駆け引きの要素、周りとのコンビネーションを高めていった方が結果を出せるのかなと」
 結果至上主義のイタリアでこの精神は磨かれたのだろうか。失敗を引きずらず、次の試合でのゴールの可能性をいかに高めることができるかに注力する。
 記者会見では「次の試合でゴールを決めます」と言い切った本田。20日のヨルダン戦で宣言通りの活躍を期待したい。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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