ミラノダービーは異例の“ランチタイム開催” チャイナマネー効果如実、中国視聴者へ配慮

15日のインテル対ミランは“チャイニーズ・ダービー”

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランが中国資本への株式売却で正式合意し、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとの現地時間15日の一戦は、完全なる“チャイニーズ・ダービー”と化すが、そのチャイナマネー効果は如実に表れている模様だ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 現地時間で土曜日12時30分のキックオフという、ダービーでは異例とも言える“ランチタイム・マッチ”になった。その背景には、両者の実質的なオーナーとなった中国の影響が大きいとされる。

 サマータイムが始まり、ミラノと中国の首都北京との時差は6時間になる。ダービーはイタリアの視聴者を優先して現地時間のナイトゲーム、20時30分キックオフが恒例だった。そうなると、中国でのキックオフ時刻は翌日の午前2時30分になる。だが、今回の試合のキックオフは北京時間で18時30分。中国のテレビ視聴者への大きな配慮の結果によるキックオフ時間設定になったという。

 しかし、それは大きな恩恵をこのゲームの興行収入にもたらすことになるという。今季のレコードは昨年9月に開催されたインテル対ユベントスの“イタリア・ダービー”による394万3000ユーロ(約4億7000万円)だが、このゲームの興行収入はすでに400万ユーロ(4億8000万ユーロ)を突破することが確実になったという。すでにチケットは完売しているが、その収入を伸ばしている要因はテレビ放映権だとされた。

 

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