アンリが恩師ベンゲルを全面擁護 一部サポーターの激しい批判を「不要なモノ」

ベンゲルから受けた恩

 昨年限りで現役を引退した元フランス代表FWティエリ・アンリは、アーセン・ベンゲル監督に対する一部サポーターの激しい批判に「常軌を逸している」と声を上げた。米「ESPN」が報じている。
 アーセナルは昨年12月、敵地ストーク・シティ戦の前半だけで3失点を喫し、2-3で敗れた。その試合後、チームは電車移動のため、ストークオントレント駅へと向かった。そこで指揮官は、一部のサポーターから激しいブーイングを浴びせられた。その様子を撮影した動画が、ソーシャルメディアに掲載され、大きな話題となっていた。
 チームを支えるはずのサポーターの心なき行為にアーセナルのレジェンドは怒りを隠そうとしなかった。
「最初にその話を聞いたときはジョークだと思った。誰もがショックを受けることもあるし、私も理解できる。だが、ストークで起きたことを見たとき、全く持って不必要なものだと感じた。ファンには意見があると思う。けれど、あれは常軌を逸している。だが、残念ながら、今のサッカー界はこういう流れなのかもしれない」
 ユベントスでくすぶっていたアンリは1999年、アーセナルへと移籍。伸び悩んでいたウインガーは、指揮官の後押しで世界屈指のストライカーへと成長した。その恩に報いるため、師の全面擁護に出た格好だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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