豪地元紙、北朝鮮は「最もミステリアスなチーム」 金正恩第1書記からアドバイスも?

 

「優勝を義務付けられている」

 

 アジアカップ1次リーグB組の北朝鮮代表がオーストラリア地元紙に最もミステリアスなチームと紹介された。チョ・トンソプ監督は金正恩第1書記からトレーニング法などを伝授されたことも地元メディアに明かしている。地元紙ヘラルド・サンが「アジアカップ2015、北朝鮮代表曰く、金正恩最高指導者の深い愛が彼らを勇気付ける」との見出しで報じている。

 記事では、10日の初戦ウズベキスタン戦で0-1で敗れた北朝鮮代表について、「アジアカップで最もミステリアスなチームは水曜日夜、AAMIパークで行われるグループBに絶対に勝たなければいけないサウジアラビア戦に臨む」と言及。チョ・トンソプ監督は同紙に金正恩第1書記から試合に関する指示を受けたことを否定しつつも、大会前に激励されたことを明かしたという。

「金正恩第1書記が事前キャンプで行われたサッカーの試合に来場し、激励されたことを選手はとても感謝していた。我々は国を出る前に会うことはできなかったが、練習など様々なことに関して、とても価値のある指導があった。選手にも気をかけていたので、とても感謝している」

 また「技術的なアドバイスではないが、全体的なアドバイスで、政府のサポートも受けられるようになった」と語り、トレーニング法などに関する助言を受けていたことを明かしている。

「我々は非常に勇気付けられ、第1書記の深い愛を感じている。我々をすごく励ましてくれた。代表訪問は簡単なことではない。我々はここにきて、大会優勝を義務付けられている」

 そう語ったというチョ監督。国内情勢が海外に伝えられることの少ない北朝鮮だけに、オーストラリアメディアもその戦いぶりに注目している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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