DFとは思えぬ“超絶トラップ弾”が「素晴らしい」 J連覇狙う27歳を代表OB絶賛【見解】

東京V戦でゴールを決めた山川哲史【写真:徳原隆元】
東京V戦でゴールを決めた山川哲史【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田吉彰】「シュートを打てるところにボールを置けたことが一番良かった」

 ヴィッセル神戸は10月10日、J1リーグ第36節で東京ヴェルディとアウェーで対戦し、1-1で引き分けた。前半7分に豪快なボレーで先制ゴールを決めたのはDF山川哲史。元日本代表MF太田吉彰氏は「トラップが素晴らしかったですね」と、ディフェンダーである山川の巧みなボールコントロールを絶賛した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!

   ◇   ◇   ◇   

 リーグ連覇を目指す神戸にとって大きな先制点はコーナーキック(CK)から生まれた。MF扇原貴宏から送り込まれたボールに対し、ゴール前でDFと競り合った山川。相手選手が頭でクリアしたボールを胸でトラップすると、すぐさま右足を振り抜いた。相手選手に当たってコースを変えたシュートは豪快にゴールネットを揺らした。

 太田氏はこのゴールをこう分析する。「競り合ったあとにちょっと下がっている。それで前向きの姿勢が取れたことが一番ですね。あとはこの密集地でトラップからシュートまでの速さが素晴らしい。シュートを打てるところにボールを置けたことが一番良かったと思います。トラップでちょっと右側に外しているんですよね。これが左に入ったり、ちょっとズレたりすると、寄せも早いので相手に当たってしまっていると思います」。山川の繊細なトラップが、このゴールにつながった一番の要因だと指摘した。

 スポーツ・チャンネル「DAZN」の公式X(旧ツイッター)がアップしたこのゴールの動画には「DFとは思えないトラップからのダイレクトボレー」「ゴラッソ過ぎる」「上手すぎる」といったファンからのコメントが寄せられていた。山川はこれで今季3得点目。ここ2試合連続でゴールを決めており、守備だけでなく、攻撃面でも連覇を狙う神戸に貢献している。

page1 page2

太田吉彰

おおた・よしあき/1983年6月11日生まれ、静岡県出身。ジュビロ磐田ユース―磐田―仙台―磐田。J1通算310試合36得点、J2通算39試合4得点。トップ下やFW、サイドハーフなど攻撃的なポジションをマルチにこなす鉄人として活躍した。2007年にはイビチャ・オシム監督が指揮する日本代表にも選出。2019年限りで現役を引退し、現在はサッカー指導者として子どもたちに自身の経験を伝える活動をしている。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング