解任論渦巻くタイの英雄監督が悲壮な決意 日本相手に「3ポイントは難しい」が「死力尽くす」と宣言

前日会見に出席したセーナムアン監督、日本は「アジア最強のチームの一つ」

 ハリルジャパンは28日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で本拠地タイ戦を迎えるが、ここまで勝ち点1でグループ最下位に沈むタイは玉砕覚悟での“ドロー狙い”を公言している。タイの英雄であるキャティサック・セーナムアン監督は解任論が浮上するなか、進退を懸けた重要な一戦に臨むことになりそうだ。地元紙「バンコク・ポスト」が報じている。

 23日の本拠地サウジアラビア戦で0-3と完敗を喫したタイのセーナムアン監督は、日本代表戦の前日記者会見に出席した。

「日本がアジア最強のチームの一つだと知っている。戦術的にも技術的にも我々よりも上だ。だが、我々の選手は誠心誠意の戦いを見せる。死力を尽くすだろう。我々に失うものはない。ワールドカップを何度も戦っている日本とのプレーは、選手にとっても貴重な機会なんだ」

 セーナムアン監督はこう語った。「戦う象」の異名を持つタイ代表だが、最終予選では苦しみ続けている。勝ち点はわずかに1。現役時代はブラジル代表の往年の名手「ジーコ」の愛称で親しまれ、タイ代表通算134試合71得点の結果を残した英雄指揮官だが、低調な成績により国民の不満が高まっているという。

 

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