白熱Jダービー戦後に「これは泣ける」 宿敵ゴール裏“ノーサイド”の横断幕が「めっちゃ感動」

北陸ダービーでファン・サポーターが掲げた横断幕に注目(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
北陸ダービーでファン・サポーターが掲げた横断幕に注目(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

J3「北陸ダービー」の試合後、ゴール裏から感動のメッセージ

 J3ツエーゲン金沢対カターレ富山の「北陸ダービー」が9月22日、石川県金沢の「金沢ゴーゴーカレースタジアム」で行われ、アウェーの富山が1-0で勝利した。両者の意地がぶつかり合った白熱の一戦では、両チームのゴール裏から“煽りの横断幕”が出現。一方で試合終了後、大雨による災害に見舞われた石川県能登地方に向けたメッセージが富山側のゴール裏スタンドで掲げられる光景があった。

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 今季リーグ戦2度目の「北陸ダービー」は前半9分、早速動いた。富山のコーナーキックからDF今瀬淳也が頭で合わせて、アウェーチームが先制。3月の対戦で0-1と敗れた金沢は、本拠地に9229人を集めた一戦で意地の反撃を試みるも決め手を欠き、北陸のライバル相手に屈辱の2連敗に。富山は勝ち点3を積みあげ、J2自動昇格圏内の2位FC今治に勝ち点1差の3位につけている。

 ライバル同士の負けられない一戦とあって、試合前から両チームのサポーターが陣取るゴール裏は熱気に包まれた。スタンドからは互いのチームを煽る横断幕が複数出現。ダービー戦独特のムードを演出したなかで、試合終了後に富山側のゴール裏から掲げられた横断幕が注目を浴びた。

(画像は坪川潤之の公式Xより)
(画像は坪川潤之の公式Xより)

 そこには「天災に負けるな。頑張れ能登半島」の文字。元日の地震による震災の爪痕が残る石川県の輪島市、珠洲市、能登町などでは21日に記録的な大雨が観測され、河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ。苦境に瀕する人々を少しでも励まそうと、相手を思いやった富山側からのメッセージだった。

 この横断幕はSNS上で反響を呼び、富山DF坪川潤之も自身のX(旧ツイッター)上に写真をアップ。ファンからは「感動する横断幕」「ダービーでこれは泣ける」「これぞスポーツマンシップ」「めっちゃ感動する」と喝采の声が並び、熱い戦いが繰り広げられたあとの“ノーサイド精神”に熱視線が注がれていた。

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