浦和が上海上港に2-3と敗れACL初黒星 GK西川の凡ミスと“爆買い”の力の前に屈する

“開幕2連勝対決”も不運な形で序盤に失点しリズムを失う

 浦和レッズが開幕3連勝を狙って乗り込んだ中国遠征は、無念の敗戦となった。15日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第3節で上海上港と対戦した浦和は、前半のうちに2失点。後半にも相手FWフッキの強烈な個人技で追加点を奪われ、その後2点を返したものの2-3で敗れた。

 浦和と上海はともに開幕2連勝で、グループの覇権を争う一戦になった。浦和に対してホームの上海は、Jリーグでのプレー経験やブラジル代表歴を持つFWフッキを軸に立ち上がりから攻め込んだ。強靭なフィジカルと爆発的なスピードを生かしたドリブルから、強引なミドルシュートも数多く放った。

 前半10分、上海の左サイドからFWフッキが蹴り込んだフリーキックはMF阿部勇樹がクリアしたが、そのボールがDFシ・ケの頭を直撃してそのままゴールへ。ややアンラッキーな先制点を渡してしまった。直後の同11分には、中盤の守備がルーズになったところでウズベキスタン代表MFアフメドフにゴール正面でフリーのシュートを許したが、GK西川周作がファインセーブを見せて追加点は許さなかった。

 前半の浦和は試合前の散水でかなり滑りやすくなったピッチにも手を焼いたか、普段の小気味良いパスワークを発揮できる場面はほとんどなかった。前半終了間際には立て続けにセットプレーのチャンスを掴んだが、逆に相手のクリアボールを飛び出して処理したGK西川の縦パスがカットされ、逆襲からFWエウケソンに約35メートルのコントロールシュートを撃たれると、全力でゴールに戻ろうとした西川は間に合わずそのままゴールへ。痛恨の失点により、0-2でハーフタイムを迎えた。

 

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