日本人がレアルの「新たな障壁」 注目株の補強交渉を“複雑化”…今夏動向を現地指摘
伊藤洋輝の負傷がアルフォンソ・デイビスの動向を左右?
欧州王者のスペイン1部レアル・マドリードは今夏の移籍市場で左サイドバックの補強が噂されており、そのターゲットとなっているのがバイエルン・ミュンヘンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスだ。スペインメディアは今夏にバイエルンに加入した日本代表DF伊藤洋輝の負傷離脱が与える影響について言及しつつ、その移籍の動向を伝えている。
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昨季2季ぶりにUEFAチャンピオンズリーグを制し、ラ・リーガとの二冠を達成するなどカルロ・アンチェロッティ監督の下で充実の時を過ごす王者レアル。今夏にはパリ・サンジェルマンを退団したフランス代表FWキリアン・ムバッペやブラジルの至宝18歳のFWエンドリッキを新たに加えた。
マンチェスター・ユナイテッドが獲得したU-18フランス代表のDFレニー・ヨロの獲得を逃したため、補強ポイントの1つだったセンターバックについては今夏の補強はないとみられる。一方で、左サイドバックのデイビスの獲得は以前から噂されていた。同選手は2025年までとなった契約の延長を巡る交渉をバイエルンと続けているが、要求する高額のサラリーがネックとなって未だ合意には至っていない。
スペインメディア「Relevo」によれば、レアルは8月中にデイビス獲得に向けた入札を行う予定だという。バイエルンとしてはこの23歳のDFを今夏中に手放すか、10か月後にフリーで失うかの決断を迫られている状況。レアルはこの入札が今夏の「最後の一手」であり、バイエルンが首を縦に振らなければ、デイビスの加入は2025年の夏を待つことになるとされている。
なお、記事ではデイビスを巡る状況について「問題を複雑にしているのは伊藤洋輝だ。彼は今季からバイエルンに加入した選手でセンターバックと左サイドバックでプレーできるが、負傷によって数か月プレーできない可能性があるということだ。このカナダ人DFとマドリードの間に立ちはだかる新たな障壁となっている」とも伝えられていた。バイエルンで左サイドバックとしての起用も見込まれていた伊藤はプレシーズンマッチで中足骨を骨折して開幕前に戦線離脱。この伊藤の離脱がデイビスの去就に影響を与えている可能性も指摘されていた。
レアルからのアプローチにバイエルンはどのように応じるのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)