久保建英、去就報道に初言及「ビッグクラブでプレーしたいのは当たり前」…リバプール移籍噂が浮上
ソシエダはG大阪とのプレシーズンマッチに臨んだ
スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が7月25日、大阪府吹田市内でプレシーズンマッチ・ガンバ大阪戦に先発出場。久保にとっては新シーズンに向けた一発目でキレキレなプレーを披露した。イングランド1部リバプール行きの噂が飛び交っているなか、試合後には今夏における自らの去就について初言及した。
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大阪のファンを魅了した久保劇場だった。右サイドで先発した久保は前半5分にヒールパスを披露。続く同13分ではドリブルで相手DF黒川圭介を置き去りにし、同14分にはビタ止めトラップで会場を沸かせた。最終ラインまで戻る守備も見せ、順調にプレシーズンのスタートを切っているようだった。
2022年夏にスペイン1部レアル・マドリードからソシエダへ完全移籍した久保は、加入初年度の昨季は中心選手としてリーグ戦9ゴールをマークし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。2023-24シーズンも主力として存在感を発揮し、今年2月には29年6月末までの契約延長を発表したなか、移籍の可能性が噂されている。
リバプールは2024-25シーズンで契約が満了を迎えるうえに、サウジアラビアからの関心も絶えないエジプト代表FWモハメド・サラーの後継者を探しているとされている。その候補に久保が挙がっているという。海外メディアでは「すでにソシエダが経済的にとても断りがたい6500万ユーロ(約110億円)のオファーを送っている」とも報じられた。
そのなかで、自身の去就に初言及。大きな話題になっていることについて久保が口を開いた。
「クラブとしてはいい話なんじゃないですかね。リーガ出ている選手にいろんな話が、話が僕含めてですけど来ると言うのはクラブが成長するためにいい話だと思いますし、かと言って、そう言うのをはねのけてクラブは成長していくものだと思います。いいことだと思いますけど、クラブとしては気を引き締めて、僕含めてですけど、いい選手の慰留をしていくべきなのかなと思います」
ただ、ビッグクラブへの思いは強く持っている。幼き頃、名門FCバルセロナの下部組織ラ・マシアに所属。その後、クラブが18歳未満の国際移籍で国際サッカー連盟(FIFA)の規約に違反した影響で日本に帰国することになったが、Jリーグで活躍を遂げてレアル・マドリードへ加入した。明確な目標を立ててそこに向かって突き進んできた。
「ビッグクラブでプレーしたいからバルサに行ったわけですし、ビッグクラブでプレーしたいから日本に帰ってきてからチャンスをもらって。それは僕だけじゃなくて誰でもプレーしたいじゃないですか。遠藤(航)選手だったり、伊藤洋輝選手も即決していると思うので。ビッグクラブでプレーしたいというのは、選手として当たり前だと思いますね」
来季の目標はソシエダ加入後、2シーズン続けて逃した「2桁得点」に定めた。それがソシエダなのか新チームなのか――。“場所”を問われると「ここでする話じゃないと思います」と話すにとどめた。
新シーズンに向けて歩み始めている久保だが、その動向にはまだまだ注目が集まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)