最下位・札幌がリーグ戦10試合ぶり勝利 4-0→3発被弾のヒヤヒヤ展開も「This isミシャサッカー!!」の歓喜の声

鈴木武蔵が浦和戦で2ゴールの活躍【写真:徳原隆元】
鈴木武蔵が浦和戦で2ゴールの活躍【写真:徳原隆元】

札幌が4-3で逃げ切る

 浦和レッズが北海道コンサドーレ札幌を埼玉スタジアムに迎え撃った7月20日のJ1第24節は、最下位の札幌が4-3で勝利。リーグ10試合ぶりの勝利を手にした。

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 浦和はスタメン出場のMF渡邊凌磨がJ1通算100試合出場を達成。FC東京で3シーズン、今季加入の浦和1シーズン目での記録になった。浦和はFW松尾佑介を中央に配置し、MF伊藤敦樹とMF安居のダブルボランチでスタートした。

 試合開始から30分ほどはマンツーマンで守る札幌に対して浦和が上手く試合を運ぶ場面が目立った。前半15分にはMF武田英寿のスルーパスに松尾が抜け出してペナルティーエリア内に侵入してフリーでシュートを放ったが、ゴール枠を外れた。その後も渡邊がペナルティーエリア内でシュートを放つ場面があったが、札幌の守備陣がブロックした。

 そのなかで前半37分、札幌はMF青木亮太の左コーナーキックをDF岡村大八が打点の高いヘディングで合わせて先制ゴール。さらに前半アディショナルタイム、DF髙尾瑠が最終ライン背後に出したパスにFW鈴木武蔵が抜け出してGK西川周作との1対1で冷静に流し込んだ。鈴木のオフサイドが際どくビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックも長くなったが、DF石原広教がわずかに残っていてゴールが認められた。

 リーグ9試合未勝利の札幌は、ペトロヴィッチ監督の古巣浦和との敵地ゲームで2-0のリードでハーフタイムを迎えた。そして、このタイミングで埼玉スタジアムは雷雨を伴う豪雨となり、試合が中断された。通常より長いハーフタイムとなる形で、20時45分に後半が開始された。

 浦和はハーフタイム明けにFWチアゴ・サンタナを入れたものの、前にかかってボールを奪いに行くプレーは全体がバラバラで簡単に札幌の前進を許した。後半6分にはこちらも浦和戦が古巣対決のMF駒井善成が追加点を奪い、後半12分には鈴木がこの日2点目であっという間に4点差に。浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督は後半15分過ぎに4人を交代させて交代枠を使い切った。また、この交代で新加入のMF本間至恩はJ1初出場になった。

 浦和は交代選手が絡んだ攻撃でチャンスを作り、後半20分にサンタナのクロスをファーサイドで完全にフリーになって押し込むだけだったFW二田理央がヘディングで合わせるもクロスバーに当ててしまう。それでも後半32分にサンタナがコーナーキックからヘディングで押し込んで1点を返した。さらに後半36分にはMF小泉佳穂のクロスをサンタナが流した背後で二田が強烈シュートを決め浦和加入後の初ゴールで2-4とした。

 さらにコーナーキックのこぼれ球で浦和DF井上黎生人が倒された場面で、VAR介入からオンフィールドレビューを経てPKが与えられ、これをMF伊藤敦樹が決め後半45分に1点差となるゴールが決まった。

 それでも浦和にとって4点差はあまりに重く、1点差で試合終了。札幌が今季アウェー初勝利でリーグ10試合ぶりの勝利を手にした一方、浦和は試合時点で降格圏の湘南ベルマーレ、京都サンガF.C.、札幌との3試合を1分2敗で終え、上位を狙うにはあまりにも厳しい結果になった。

 ファンからは「This isミシャサッカー!!」「凄い試合だった」といった声が上がっていた。

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